練馬区田柄に2014年春オープン予定の共同住宅「青豆ハウス」。そのとってもユニークな上棟式の様子をご紹介します!面白い集合住宅に興味のある人だけでなく、これから家を建てる人にも参考になるかも?
『青豆ハウス』は、練馬区田柄に建設中の8世帯の集合住宅。SUUMOジャーナルでも何度かご紹介してきた大塚のマンション「ロイヤルアネックス」を運営するメゾン青樹がプロデュースしています。設計は、リノベーション業界の第一線で活躍する建築事務所・ブルースタジオ。オープンは2014年春の予定(入居者募集は2013年秋~)です。
8月初旬に開催された上棟式には関係者、入居希望者に加え参加者の友人、ご近所さんなど多くの人が集まり、神事に立ち会った後は、特製の豆料理を囲んで交流を楽しみました。
上棟式といえば、子どものころに体験した「餅まき」が思い出に残っているという人も多いかもしれません。上階から集まった人へ向かって餅やおひねり、お菓子などをまく神事です。家を建てるにあたって、富を分かち合い多くの人に持ち帰ってもらうことで災厄を避けるという意味があるそうです。この日も、子どもたちは大興奮!麦わら帽子や野球帽いっぱいにお菓子を詰め込む微笑ましい姿が印象的でした。
式のあとは、建設中の敷地内を開放して夏祭りを開催。ヨーヨー釣り、スーパーボールすくい、かき氷などが用意されました。子どもたちが夢中で遊んでいる間、大人たちはのんびりビール。もちろんまだ入居者は決まっていませんが、住みたい人もそうでない人も入り交じって、夏の夕べを楽しんでいました。
青豆ハウスのキャッチフレーズは「住む人、集まる人がみんなで育てる共同住宅」。
3層メゾネットで、二人暮らし、または小さな子どもがいる家族向け。共用スペースも多く、家族同士でおすそ分けをしたり、一緒にご飯を食べたり、1階広場にあるピザ釜でピザパーティーをしたり…とコミュニティのある暮らしが生まれていきそう。
でも本来、「コミュニティ」というものは住宅内だけに限られたものではないはず。ご近所さんとのつながりは地域コミュニティだし、友人関係だってもちろんコミュニティ。住人同士が仲良しなのはもちろん、この家に集まる人たちを含めたみんながつながっていく ”共同” 住宅、それが、住む人と集まる人が「一緒に育てる」家なのです。マンション内シェアハウス『HAGU』や、まちに開かれたリビングルーム『PLUS+』を手がけてきたメゾン青樹らしい物件といえるでしょう。
竣工まで、今後もイベントを開催していくという青豆ハウス。完成も楽しみですが、完成「まで」も楽しみです!
住人祭だけでなく、地域の人や周りの人もつながっていくお祭り、それが上棟式。昔の家は地域共同体みんなで建てるものだったからこそ、お礼と労いを込めた上棟式が大切だったのでしょう。現代の家づくりのヒントにもなりそうですね!