「団地再生」を合言葉に新たなコンセプトの物件を次々と打ち出しているUR都市機構が、新プロジェクト「カスタマイズUR」を始動させたのは、以前当サイトでお伝えした通り(https://suumo.jp/journal/2013/08/05/49380/)。このほど、その第一弾の入居者募集がいよいよスタートするということで、お話を聞いてきましたよ。
「カスタマイズUR」とは、“自分好みに簡単にカスタマイズできる”をコンセプトとした新しいタイプのUR賃貸住宅。メインの居室の壁一面に、自由に手を加えられる「フリーウォール」を設け、入居者のインスピレーション赴くままに好き勝手に手を加えていただこうという試みです。
今回はそんなカスタマイズURの第一弾として、「晴海アイランドトリトンスクエア アーバンタワー(東京都中央区)」「品川八潮パークタウン 潮路南第一ハイツ(東京都品川区)」「フレール西経堂(東京都世田谷区)」の3物件13戸を用意。9月7日に入居者募集を行うとのことですが、なかでも個人的に気になったのは晴海の物件。
ここ、立地は人気の月島エリア、居室からはレインボーブリッジと東京湾のオシャレな夜景、入居者専用駐車場完備などなど、住居としてそもそもハイスペックなんですが、今回はそこにフリーウォールという付加価値が乗っかった形。おまけにスタイリッシュなリノベーションまで施してあって、団地ではなくDANCHIと思わずローマ字表記したくなる雰囲気です。
では、普通の物件と何が違うのか? その劇的なビフォー・アフターをご覧いただきましょう。
なお、最上段の写真に写っている壁一面の板張りが、ウワサのフリーウォール。このままだとただのっぺりとした合板の壁ですが、カスタマイズを施すとこんなにも素敵になります。
とはいえ、日ごろから日曜大工に親しんでいるDIY好きならいざしらず、トンカチすら握ったことのないカスタマイズビギナーには何のノウハウもありません。そこでURでは、フリーウォールといわれても、何から手をつけていいやら分からない入居者のために、「カスタマイズURカタログ」をプレゼント。カスタマイズを始める際の手順から、予算別のカスタマイズプラン、カスタマイズ用のオススメアイテムまで、カスタマイズのハウツーが詰まった一冊です。
それでも自信がないという人には、有料のDIYサポートサービスも(2万4000円~)。建築デザイナーらで結成されたユニットHandiHouse Projectが「手先の器用なお兄さん」的スタンスでカスタマイズを一日サポートしてくれるとか。あくまでアドバイザーとして、つかず離れず絶妙な距離を保ちながら初めてのDIYを見守ってくれるそうなので、まずは彼らに手ほどきを受けて腕を磨くのもアリかもしれません。また、R不動産toolboxによる入居者専用の無料サポート窓口も開設されるそうなので、商品や工事に関して不安な点があれば気軽に相談することもできます(無料相談の受付は平成26年3月まで)。
さて、そんな「カスタマイズUR」の申し込み方法ですが、「晴海アイランドトリトンスクエア アーバンタワー(東京都中央区)」「品川八潮パークタウン 潮路南第一ハイツ(東京都品川区)」「フレール西経堂(東京都世田谷区)」ともに、9月7日の10:00~16:30にそれぞれの建物内にある案内所にて受付を行うとのこと(※詳細は「カスタマイズUR」特集を参照)。
晴れて入居が決まった契約者には特典として、引越したその日からカスタマイズが始められる「DIYスターターキット」も用意。5㎡分のペンキとローラーなどがついた塗装セットや、フリーウォールに壁紙を貼るための道具一式などのなかから、希望のアイテムを選ぶことができます。
ちなみに、ここまで至れり尽くせりなのに、どの物件も家賃は団地内の同じ間取りの部屋と変わらないそう。深夜の通販番組みたいな気前の良さですが、今回募集する物件に関してはトライアル的な意味合いも含め、家賃を設定しているとのことでした。
というわけで、今後注目を集めそうな「カスタマイズUR」。今回の募集結果によっては、今後エリア、対象物件ともに拡大していく予定だそうなので、当サイトでもその行方を追いかけていきたいと思います。
●東京R不動産 カスタマイズURプロジェクト
HR:http://www.realtokyoestate.co.jp/column/topics/customize_ur/