「帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム」の会合に関する報道へのコメント
問題は本来何をもって評価すべきか(実効線量),それに比してどうかという点を報じない事.それを明確にせず高い低いを論じても本質が伝わらない. →「個人線量計で測定を」=住民帰還へ変更案-数値低め、不信高まりも・規制委 http://t.co/MtkXbpLqHN @jijicom
2013-11-11 17:46:30従来の算出法との比較を解説するにしても,電離放射線障害防止規則 3条2項 「前項第一号に規定する外部放射線による実効線量の算定は、一センチメートル線量当量によつて行うものとする。 」 にも触れた上で記述されるのが望ましいのではないだろうか.
2013-11-11 17:51:11これも肝心な理由の説明が間違いでは→ 「国が住民の被ばく線量の評価方法を変更するのは、線量計で実際に測った値が環境中の放射線量から推定される値に比べて低くなる傾向があるためですが」 被ばく線量 住民の線量計で NHKニュース http://t.co/ekRtSjlXxP
2013-11-11 19:48:00産経ニュースもやっぱり基本的な部分で間違いが→「空気中の放射線量を基に」 「不安解消へ変更案」というのもミスリーディング 個人線量計で被曝管理 規制委検討会、住民不安解消へ変更案 - MSN産経ニュース http://t.co/nz7I1Nb2zi
2013-11-12 01:21:02「提言案は、市町村による個人線量測定の結果に触れ「空間線量から推定される被ばく線量に比べ低い傾向であるが、個々の住民の生活や行動によってばらつきがある」と指摘。」 線量把握、個人実測値に 規制委検討チームが提言案 http://t.co/9Dyfv0fbAk (福島民友ニュース)
2013-11-12 10:26:55記事全文を読むと分かるけど,地元紙はさすがにバランスよく書かれていると思う. 線量把握、個人実測値に 規制委検討チームが提言案 http://t.co/9Dyfv0fbAk (福島民友ニュース)
2013-11-12 11:37:47「場の線量」から「人の線量」へ 酒井 一夫 (独)放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター長 http://t.co/fPz8RmicOV 首相官邸災害対策ページ via @kanna07409
2013-11-12 11:59:46被曝線量を個人別に計測 福島帰還へ基準実質緩和 個人に線量計を配って測る実測値は、屋外に長くとどまると仮定する空間線量と比べ低めに出やすい。この数値を目安にすれば、住民の帰還に道を開きやすくなる。除染費用の圧縮も見込める。 http://t.co/YXPrRKcJIr
2013-11-12 18:04:52結果として「除染費用の圧縮が見込める」という話と,帰還のための安心安全検討チームが除染費用の圧縮を主眼に置いて議論していたわけではないことは区別して考えたいところ. @nekoyasshiki
2013-11-12 18:28:33個人線量計で管理と言うと1年中ずっとそれを携帯しなくてはいけないというような解釈をされている方が多い様. もちろんそうしても良いけど,実際は日々大体同じような生活をしているなら年に数回,あるいは生活パターンの節目に,1~2週間測ればかなり的確に状況を把握できます.
2013-11-13 13:51:51実に酷い解説. →「個人線量は空間線量の3分の1~7分の1。空間線量は「皮膚や筋肉の遮蔽がない」など極端な前提をおくため、実測値である個人線量より高めになりがち。」 除染、現実路線に 規制委「1ミリシーベルト」は長期目標:日本経済新聞 http://t.co/ckOtdyKctP
2013-11-14 01:03:33この日経の記事(http://t.co/j4NM0riApo)の誤り,あるいは誤りと呼べないまでも誤解を生みやすい点を以下に(但し,技術的な側面のみ.それ以外にもありそうな気がするけど).
2013-11-14 11:24:151) 1mSvの長期目標について(これも<年>1mSvとすべきところ) 「除染だけでなく健康診断や家の清掃も組みあわせて数十年かけて実現する。」 健康診断は線量低減と関係ない.相談員を置くと言う話と混同?行動アドバイスでの低減はあるが,それは「健康診断」ではない.
2013-11-14 11:29:302) 「空気中の放射線量から被曝量を推測した「空間線量」ではなく」 「空気中の」という表現をしていしまうのは最も基本的かつ絶対やってはいけない間違い.「空間」と「空気中」は全く意味が違う.放射性物質の浮遊を連想させ,誤解解消の支障となる.
2013-11-14 11:32:353)「空間線量は「皮膚や筋肉の遮蔽がない」など極端な前提をおくため」 空間線量を周辺線量(場の1cm線量当量)と解釈すると(福島県の公表値の運用はこのようになっている),ICRUの定義から1cm厚の人体組成と似た物質の遮蔽が体系に組み込まれている.
2013-11-14 11:36:274)少なくとも皮膚程度の遮蔽は考慮に入っており,さらにどのような根拠をもって「極端な前提」などという,現実を反映していないかのような強い表現を用いるのか.それこそ,「極端な表現」.
2013-11-14 11:39:005)「実測値である個人線量より高めになりがち。」 このような表現では,個人線量は実測値,比較に出されている空間線量は実測値でないと言う読み方も成立して,誤解のもとになる.当然,空間線量も実測値です.
2013-11-14 11:42:12