品川駅の眼前に天高くそびえる「品川プリンスホテル」。その裏手、緑に包まれた静かな一画に賃貸マンションがあることをご存じでしょうか? その名は「品川プリンス・レジデンス」。プリンスホテルならではのハイグレードなサービスを提供し、「高級ホテルで暮らす感覚」を毎日味わえる高級賃貸マンションなんだとか。さっそく潜入取材を試みるとともに、今後の新たな仕掛けについても伺ってまいりました。
自身はしがないワンルーム暮らしの筆者ですが、仕事柄、取材で高級賃貸マンションなどを訪れ、ハイクラスな暮らしに触れる機会が度々あったりします。
居室の広さ、豪華さもさることながら、毎度驚かされるのは付帯設備やサービスの充実感。エントランスにコンシェルジュ常駐のフロントを置いたり、共用のカフェを設けて毎朝焼き立てのパンをサーブしたり、あるいは住民共用のシアタールームやフィットネスクラブがあったり。まさに「ホテルライクな暮らし」がそこにはあるわけです。
しかしながら、この品川プリンス・レジデンスの場合、ホテルライクではなく「ホテルそのもの」の手厚いサービスが受けられるというからさらにすごい。
ほかにも、ホテル内にある一部のレストランの料理をルームサービスできたり、ホテルのマッサージ師が自室に来てくれたりと、それはもう、目眩がするほどの至れり尽くせりっぷり。
さらにホテル敷地内とあって、品川プリンスシネマ、エプソン 品川アクアスタジアム、高輪テニスセンターおよび高輪ゴルフセンターなどなど、同ホテルが誇るエンタメ系施設の数々を「付帯設備」として利用できる点も魅力的です。ちなみに、入居者はホテル内のレストランを1割引きで利用できるそう。
さて、気になるのは家賃ですが、57.75㎡の1LDKで23万5000円~(※管理費なし、礼金・更新料なし、敷金のみ月額賃料の1カ月分)。やはり安くはありませんが、例えば子どものいない共働きのディンクスなどであれば手が届かない額ではないかと。家事にとらわれずお互いバリバリ働きたい二人にとっては、ホテルグレードの手厚いサポートが常に快適な暮らしを守ってくれるこうした環境は、合理的な選択肢といえるかもしれません。
さらに、春からは新たな試みとして、住む人自身が部屋の内装デザインにかかわる「カスタマイズプロジェクト」もスタート。新規契約者が、壁紙、床、照明などを自由にセレクトし、自分好みの部屋にリノベーションできるという、高級賃貸ではあまり見られないサービスです。プロデュースは坂田夏水氏率いるリノベーション専門の空間デザイン会社「夏水組」。女性ならではの繊細な視点を駆使し、居室に鮮やかな色彩を描き出すクリエイター集団です。
カスタマイズのメニューは、ライトな改修を行う「セレクト」と、よりこだわったつくり込みができる「オーダーメイド」の2種類。前者では壁紙、床、照明を、後者ではそれらに加え、扉などの建具や細かいパーツに至るまで細かく指定できるとのこと。オーダーメイドの際は、夏水組がプロならではの視点でアドバイスしてくれるので、ビギナーでも安心してトライできそうですね。ちなみに、改修にかかった費用は基本的に入居者負担ですが、一定期間以上住めば負担を免除する案も検討中とか。
さらに、こうしたカスタマイズルームのほか、夏水組が内装デザイン、インテリアコーディネートをトータルに手がける「レディメイド」なお部屋も登場する予定。「レディメイド(既製品)」とはいいつつも、ひと部屋ごとにテイストを変え、オンリーワンな空間をその都度つくっていくそうです。年明け早々には第1弾が完成するとのこと。こちらも楽しみですね。
なお、賃料やカスタマイズのプロセスなどを含めた、もろもろのレギュレーションは年明け1月中旬あたりをメドに固まる予定。当サイトでも随時、その動きを追っていきたいと思います。