芸能

『いいとも!』の終焉は日本人にとって歴史的転換点になる

 7月の番組改編以降、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でタモリが出演しないコーナーが登場している。出演は主に番組の最初と最後、そして「テレフォンショッキング」だけに限られ、他のコーナーはタモリ以外の番組レギュラーとゲストで進行している。

 番組側から明確な説明がなかったことから、「体調不良か」「番組降板への布石か」など視聴者から様々な憶測を呼んでいる。

 この件について言及するのは、『さらば雑司ヶ谷』や『民宿雪国』などの小説で知られる作家・樋口毅宏氏。話題の近著『タモリ論』(新潮新書)は、発売1週間で6万部を超えるベストセラーとなっている。樋口氏は以下のように語る。

「『タモリ論』の出版と前後して、『いいとも!』にこのような兆しが現われたことに、正直戸惑っています。

 出演が減った本当の理由は知るべくもありませんが、われわれ視聴者に『いいとも!』の終焉を予感させたことは事実です。

 しかし、この30年間、『いいとも!』が続いてきたことは、裏返せばテレビが『いいとも!』以上のコンテンツを生み出せていないということでもあります。

 タモリが、そして『いいとも!』が日本のお昼から消える時は、テレビが日本文化の中心から降りる時です。

 タモリという象徴と、『いいとも!』という郷土を失った日本人がどうなるのか、僕には想像もつきません。

 もしかしたらいま、われわれ日本人は大きな歴史的転換点を迎えようとしているのかもしれません」

※週刊ポスト2013年8月9日号

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