先の日米首脳会談で安倍晋三首相は集団的自衛権について述べた。。集団的自衛権の検討は、当然、日米同盟を念頭に置いている。オバマ大統領にそれを伝えたのも、日米同盟の強化を狙ってのことだ。
安倍首相は、アメリカ以外の世界のほとんどの国は「自主防衛」が不可能という立場だ。その上で、日米同盟においては日本が相応の負担をすることで対等な関係を目指す。その考えは過去と変わっているのか? それとも一貫しているのか。本誌・SAPIOの2004年10月27日号では以下のように語っていた。
〈重要なのは日本もそれなりの打撃力をもつということです。アメリカが引き受けてくれる分野はやってもらうが、最低限、抑止力の意味も含めて、日本独自の打撃力も備えるべきだと私は思います〉
※SAPIO2013年6月号