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池谷梢 /企画・エフェクト
池谷梢 /企画・エフェクト
2015年5月14日 (木)

地方移住を本気で考えるイベント『移住フェス』って?

地方移住を本気で考えるイベント『移住フェス』って?(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

近年高まる地方移住への需要を受け、移住に関するさまざまなイベントが全国各地で行われている。そんななか、『移住フェス』というイベントが、昨年9月に開催された。現在まで2回を数え、今年の夏にも同様のイベントが予定されている。

この『移住フェス』を主催したプロジェクトチーム・エリアルは、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会が2013年に主催した「社会を変えるチームを創造するフューチャーセッション」から誕生したプロジェクトチームだそうだ。エリアルの東信史さんに詳しい話を伺った。

まず、そもそも移住フェス(第0回移住フェス)を開催された目的は?

「地方の魅力を伝えたい方と、地方の情報を知りたい方を、“移住”というキーワードで繋ぎたいという思いがあり開催しました。お互いのことをリアルに知り合うことで、自分らしいライフスタイルを探すきっかけになればと考えたのです」

移住フェスに参加した人は、どのような目的があるのだろうか。

「“東京で働いているが、いつか故郷に帰りたいと思うなかで、職探しの事例を知りたかった”、“地域おこし協力隊に関心があるが、暮らしに関するリアルな情報を聞けそうだと思った”、“行政で移住促進の事業に携わっており、各地の事例を知りたかった”など、みなさん立場も参加理由もさまざまです」

プレイベントとなった第0回移住フェスは100人もの人が来場し、大いに盛り上がったようだ。それを受け、今年2月には早くも2回目(第1回移住フェス)が行われた。

「2回目の移住フェスは、前回出たキーワード“生きたい場所で生きる”をテーマに、『東北開墾』など全15団体の参加がありました。前半では各団体別に分かれてセッションを実施。後半は、“関係人口を増やす”をテーマにトークセッションを行いました」

結果的にはどんな反響があったのだろうか。

「参加団体が増えてより多くの繋がりができ、オンライン参加者もいたため、新たな可能性が見つかった気がします。ウェブや雑誌等では分からない移住に関するリアルな情報交換ができ、個人の不安や懸念点がお互いに分かったのではないでしょうか」

参加団体は固定ではなく、イベントごとに変更していく予定だという。移住を検討することを通じて、自分らしいライフスタイルは何かを考えるきっかけになれば、という東さん。

今後も、7月に東京で自治体職員向けの移住フェス、8月には新潟での移住フェスを開催予定とのこと。移住や田舎暮らしに興味のある方は、この機会に足を運んでみては?

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