オシャレにリノベーションされた部屋も登場するなど、いま注目を集めているUR都市機構の団地。最近では入居者が自由に模様替えできる部屋「DIY※住宅」も貸し出されているという。(※DIY 「Do it yourself」の略で、家具や住空間を自分の手でつくったり、修理したりすること)
通常の賃貸物件の場合、壁紙を変えたり穴を開けたりといった模様替えを行った際には、退去時に原状回復が義務づけられている。一方、DIY住宅は住居の専有部分であれば、自由に改造しても原状回復が不要なのだとか(一部制限あり)。そんな「団地のDIY住宅」の魅力を探るべく、館ヶ丘団地を訪ねてみた。
JR中央線の高尾駅からバスで10分ほどのところにある館ヶ丘団地。東京ドーム約5個分という広大な敷地面積を持ち、豊かな緑と自然に囲まれた心地よい住環境が特徴。学校や病院、スーパーなど施設も充実しているため、生活にも便利な印象だ
さっそく9月20日にオープンしたDIY住宅のモデルルームを見学。日差しがたっぷりと注ぎ、木のぬくもりを感じさせる3Kのお部屋は、アンティークな装いを残しつつ、古さを全く感じさせないオシャレな雰囲気。いわゆる「団地」のイメージを覆す仕上がりだ。じっさいにどれくらい変わったのか、そのBefore&Afterをご覧いただきたい。
こうしたDIY向けのお部屋は4戸が募集中(10月9日現在)。3K・48㎡で1カ月の賃料は5万6100円とかなりのお得感だ。しかも、改造にゆっくり時間をかけたいという声を受けて、最大3カ月も無償で部屋を使用することができるというからうれしい。
ただ、理想とする部屋のイメージはあっても、全てを一人でやる自信はないなんて人も多いはず。そんな不安を解消するために、用意されているのが「DIY SUPPORT PACK」だ。館ヶ丘団地のコミュニティカフェ「団地の縁側」で提供されているサービスで、リノベーションに精通した株式会社コプラスの設計士が相談に乗ってくれるため、DIYに自信がない人でもオシャレな部屋づくりを進めることができる。
価格設定もDIYを施す場所や内容に合わせて10万円、20万円、30万円と分かりやすく設定。洋室化に重点を置いたものから壁紙に特化したものまで、6つのサポートプランから希望に応じて選べる。ちなみに、モデルルームの雰囲気を再現したい場合は「SAKURA BREEZE」がおすすめなんだとか。また、「Benjamin Moore」のペイントも3652色から選べるので、きっとお気に入りの色が見つかるはず。
さらに、うれしい耳寄り情報も! 今回募集している4戸でリノベーションを行い、モニターとして部屋の取材に協力すると謝礼がもらえるのだとか(※応募には事前の申込みが必要)。もらった謝礼は改装に当てて、さらにお部屋を素敵にするのも良いかも。詳しい説明は、館ヶ丘団地内にあるコミュニティカフェ「団地の縁側」で聞くことができるので、モデルルーム見学の際には是非立ち寄ってみよう。