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団地がリノベ、DIYで進化中!
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末吉 陽子(やじろべえ)
2013年10月11日 (金)

プロのサポートでお気に入りの部屋に! 団地のお部屋をまるごとDIY

画像提供:UR都市機構
画像提供:UR都市機構

オシャレにリノベーションされた部屋も登場するなど、いま注目を集めているUR都市機構の団地。最近では入居者が自由に模様替えできる部屋「DIY※住宅」も貸し出されているという。(※DIY 「Do it yourself」の略で、家具や住空間を自分の手でつくったり、修理したりすること)

通常の賃貸物件の場合、壁紙を変えたり穴を開けたりといった模様替えを行った際には、退去時に原状回復が義務づけられている。一方、DIY住宅は住居の専有部分であれば、自由に改造しても原状回復が不要なのだとか(一部制限あり)。そんな「団地のDIY住宅」の魅力を探るべく、館ヶ丘団地を訪ねてみた。

自分好みの住空間に団地のお部屋をフルチェンジ!

JR中央線の高尾駅からバスで10分ほどのところにある館ヶ丘団地。東京ドーム約5個分という広大な敷地面積を持ち、豊かな緑と自然に囲まれた心地よい住環境が特徴。学校や病院、スーパーなど施設も充実しているため、生活にも便利な印象だ

さっそく9月20日にオープンしたDIY住宅のモデルルームを見学。日差しがたっぷりと注ぎ、木のぬくもりを感じさせる3Kのお部屋は、アンティークな装いを残しつつ、古さを全く感じさせないオシャレな雰囲気。いわゆる「団地」のイメージを覆す仕上がりだ。じっさいにどれくらい変わったのか、そのBefore&Afterをご覧いただきたい。

プロのサポートでお気に入りの部屋に! 団地のお部屋をまるごとDIY

【画像1】Before/団地の部屋と言われて思い浮かぶのはまさにこんな部屋。シンプルで落ち着くといえば落ち着くが、オシャレとは言いがたいかも

プロのサポートでお気に入りの部屋に! 団地のお部屋をまるごとDIY

【画像2】After/屋根に使われる杉古材を床材に使用して、畳の和室から洋室に変更。また、老朽化を感じさせる壁紙はすべて塗り替え、リビングとキッチンを隔てるふすまを外して、隣の部屋が見える木の扉に変更。そうすることで明るく、開放的な雰囲気に。さらに、壁紙の塗料に使っているのは琉球サンゴを配合したもの。湿気を吸い取ってくれる優れものなんだとか

プロのサポートでお気に入りの部屋に! 団地のお部屋をまるごとDIY

【画像3】Before/これといって特徴が見当たらない真っ白な壁の6畳の和室

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【画像4】After/床のサイズに合わせてさまざまなレイアウトができる、パネル状の畳が敷き詰められている。異なるカラーの畳を組み合わせれば、スタイリッシュな雰囲気に。壁はNY発のウォールペイント「Benjamin Moore(ベンジャミンムーア)」のペイントを使用。ムラがなく均一な仕上がりになると、いま評判の塗料だ。ちなみに、こちらの壁はイベントでDIY初心者が塗ったもの。壁に取り付けられた棚は、木材を組み合わせて作成した

プロのサポートでお気に入りの部屋に! 団地のお部屋をまるごとDIY

【画像5】キッチンは、38年前から使っているものを取り替えずにあえて残した。現在のシステムキッチンにはない、北欧調のアンティークな味わいがある

こうしたDIY向けのお部屋は4戸が募集中(10月9日現在)。3K・48㎡で1カ月の賃料は5万6100円とかなりのお得感だ。しかも、改造にゆっくり時間をかけたいという声を受けて、最大3カ月も無償で部屋を使用することができるというからうれしい。

DIYをやりきる自信がない…そんな人には「サポートパック」も用意

ただ、理想とする部屋のイメージはあっても、全てを一人でやる自信はないなんて人も多いはず。そんな不安を解消するために、用意されているのが「DIY SUPPORT PACK」だ。館ヶ丘団地のコミュニティカフェ「団地の縁側」で提供されているサービスで、リノベーションに精通した株式会社コプラスの設計士が相談に乗ってくれるため、DIYに自信がない人でもオシャレな部屋づくりを進めることができる。

価格設定もDIYを施す場所や内容に合わせて10万円、20万円、30万円と分かりやすく設定。洋室化に重点を置いたものから壁紙に特化したものまで、6つのサポートプランから希望に応じて選べる。ちなみに、モデルルームの雰囲気を再現したい場合は「SAKURA BREEZE」がおすすめなんだとか。また、「Benjamin Moore」のペイントも3652色から選べるので、きっとお気に入りの色が見つかるはず。

さらに、うれしい耳寄り情報も! 今回募集している4戸でリノベーションを行い、モニターとして部屋の取材に協力すると謝礼がもらえるのだとか(※応募には事前の申込みが必要)。もらった謝礼は改装に当てて、さらにお部屋を素敵にするのも良いかも。詳しい説明は、館ヶ丘団地内にあるコミュニティカフェ「団地の縁側」で聞くことができるので、モデルルーム見学の際には是非立ち寄ってみよう。

●UR都市機構 館ヶ丘団地
HP:http://www.ur-net.go.jp/akiya/tokyo/tate/project/project04.html
●UR都市機構
HP:http://www.ur-net.go.jp/
●株式会社コプラス
HP:http://www.co-plus.co.jp/blog/pr03/5576/
●DIY SUPPORT PACK
HP:http://diy.p-creative.co.jp/
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/a8e27edbb109e1b071a7d334b4ec9262.jpg
団地がリノベ、DIYで進化中! リノベーションやカスタマイズだけでなく、企業や学生、アートともコラボ!団地を新しい形で再生させる取り組みが活発です。
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