住み替えやリフォームをきっかけに、インテリアもグンとセンスアップさせたい。そう考えているあなたに、難しいハナシは一切なし! ちょっと意識するだけで室内のコーディネートがきちんとまとまる、2つのポイントをお教えします。
ソファやカーテンなどをいきなり選び出す前に、まず、自分の「好き」や「こだわり」について考えてみましょう。どんな雰囲気のものが好きで心地よいと感じるのか、また、どこにこだわりがあるのか、自分の好みを把握しておくことが、実はセンスアップの大事なはじめの一歩なのです。
インテリアの雑誌を見てもいいですし、憧れのホテルやお気に入りのカフェなどにも自分の好みは表れるもの。あるいはインテリアに限らなくても、好きな街、好きな風景、好きなブランド、よく行く場所でもかまいません。それらの何に惹かれるのか、どうして気分が良くなるのか、ちょっと考えてみるだけで、ぼんやりしていた自分の「好み」がハッキリわかってくるのでは。
自分の「好き」を探して集めていくうち、共通する何かが見えたら、それが「デザインテーマ」です。「シンプル」でも「南仏のカフェ風」でも「木の香り」でも何でもいいので、室内をこんなふうにしたいというイメージを表すキーワードを見つけておきましょう。そのうえで内装や家具など実際のインテリアに目を向けると、本当に自分にとって居心地のよい部屋がつくれるはずです。
インテリアのデザインテーマが決まったら、同時に「スタイル」も意識してみましょう。モダン、クラシック、カントリーなどがこれにあたり、モダンでも、スタイリッシュモダン、シンプルモダン、ナチュラルモダンなどさまざまなカテゴリーがあります。
昨今人気のスタイルは、自然素材を多く取り入れたナチュラルテイストや、北欧デザイナーの家具や木の風合いを特徴とする北欧テイスト、モダンな中に障子や畳などのアイテムや和の色使いを取り入れた和モダンなど。若い世代には1940〜60年代の(主に米国の)デザイナー家具をフィーチャーしたミッドセンチュリーも好まれています。
決まった定義はなくイメージによる分類ですが、こうしたスタイルをもとにインテリアの色や形、素材を選ぶと、室内に統一感が生まれるのでオススメ。インテリアコーディネーターやショップスタッフなどプロに相談するときも便利です。
特に初心者の場合、色でも物でも好きなものを都度取り入れて、全体をごちゃごちゃにしてしまいがち。インテリアはバランスが要ですから、こうした失敗を防ぐためにもスタイルを考えるのは役立つでしょう。
インテリアコーディネートに正解はありません。自分なりの解釈でいいので、テーマやスタイルといった全体をくくるものを決めておくと、全体がまとまりやすくなるでしょう。どれだけ自分なりの解釈ができるか、センスアップのポイントは自分の「好き」を知ることにあるといえます。
構成・文/今井早智
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