どうしても部屋を散らかしてしまうのが子供。とはいえ、しっかり片づけを教えておかないと、将来社会に出た時に困ってしまうことも少なくないはず。では、どうやって親は子供に片づけを教えればいいのだろうか。東京未来大学・こども心理専攻長の渡辺千歳さんがアドバイスする。
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4~5才になれば、きれいになっている状態がわかりますから、片づけができたときは、「きれいになったね」「気持ちがいいね」とほめてあげましょう。
その一言で子供は認めてもらえたとうれしくなり、また片づけようという意欲がわくようになります。とはいってもこの時期は個人差が大きいので、自主的に片づけができない子供もたくさんいます。そんなときは「片づけようね」と声かけをしてください。
すぐにやらない、時間がないなどから、お母さんが手を出してはいけません。片づけるまで見守る我慢が自主性を育てるからです。
どうしてもできないときは「こうするといいよ」と、一緒に片づけるのもいいでしょう。片づけ方を教えずに指示だけしても、どう動いたらいいかわかりませんから。
子供の物が増えて、処分したいときは子供と一緒に捨てる物を選びます。子供が捨てたがらない物は「来年考えよう」でもいいと思います。成長とともに大切な物が変わっていくものです。
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号