チームラボが香港に作品出展──100個以上の浮遊する球体とは

チームラボが香港に作品出展──100個以上の浮遊する球体とは
チームラボが香港に作品出展──100個以上の浮遊する球体とは

「世界は、均質化されつつ、変容し続ける」

12月10日から2014年1月12日(日)までの期間中、現代美術の発信に取り組む施設「香港アートセンター」にて、芸術展「Distilling Senses: A Journey through Art and Technology in Asian Contemporary Art」が開かれる。

そこで、常にテクノロジーの最先端をひた走る東京ウルトラテクノロジスト集団・チームラボが手がけた〝100個以上の球体が浮遊〟する巨大なインスタレーション作品「世界は、均質化されつつ、変容し続ける」が展示される。

「世界は、均質化されつつ、変容し続ける」とは、どのような作品なのか、まずはこちらの動画を見て欲しい。
世界は、均質化されつつ、変容し続ける(beta)

浮遊する球体に囲まれながら非現実的な体感を

「世界は、均質化されつつ、変容し続ける」

本編であちらこちらに浮遊している球体は、人が叩いたり何かにぶつかるなどの衝撃を受けることで光の色が変化し、同時にきらびやかな音色を響かせる。その色の変化の情報は近隣に浮遊する球体に伝播し、同じ色に変化。さらにその色の情報は他の球体へと伝播し、見事に不思議な空間が生み出される。

世界にネットが張り巡らされ、個人が周辺の人々とつながり、自由に情報を行き来させるようになった。情報は、個々人を媒介に伝播していき、世界は瞬く間に均質化していっている。そして、全ての個人が自由にそして簡単に情報を発信でき、その情報が同じように個々人を媒介に世界へと伝播していくため、世界は、瞬く間に変容もしていく。 チームラボ

インターネットが普及したことで誰もが簡単に情報を発信することができる。その情報は瞬く間に広がり、世界も変容。そんな世界をたくさんの球体が浮遊する非現実的な空間で体感できるような作品になっているようだ。

チームラボとは

プログラマやエンジニア、デザイナー、CGアニメーターなど、ものづくりに関わるあらゆるスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団だ。

チームラボはこれまでに、ロックバンド・BUMP OF CHICKENの楽曲「虹を待つ人」のMVに使用された、周囲の人々の行為によって色や光が変化する「teamLabBall」や、フリースタイル・モトクロスの世界大会「RED BULL X-FIGHTERS OSAKA 2013」に導入された、自動的に撮影を行うfacebookと連動したデジタルサイネージ「teamLabCamera」。

また、大阪大学教授・菅本一臣さんと共同開発を手がけた人体全身の筋肉・じん帯・神経・血液・関節を3Dビジュアル化した人体解剖アプリ「teamLabBody」など、ここではご紹介できない程の高度なテクノロジーを用いた画期的な作品を作り出してきた。

今後はアウディとのコラボ作品も

「秩序がなくともピースは成り立つ」

「The Waterfall on Audi R8」

現在、10月から開催されている「シンガポールビエンナーレ2013」では、無数のホログラムを連立させ、そこに映る人々が自由に音楽を奏でたり、踊ったりする空間を生み出す新作のデジタルアート作品「秩序がなくともピースは成り立つ」を出展。こちらは、2014年2月16日(日)までの開催となっている。

12月19日(木)からは、アウディフォーラム東京にて『teamLab exhibit at Audi Forum Tokyo』を開催。ドイツの自動車メーカー・アウディが手がけるスポーツカー『Audi R8』を岩に見立てた滝の作品「The Waterfall on Audi R8」を、建物や空間などに対して映像を映しだす技術・プロジェクションマッピングを使って披露するという。期間は2014年1月5日(日)までとなっている。

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