カフェインを含んでいないため、妊婦や授乳中の方でも飲めるノンカフェインドリンクとしても注目されているたんぽぽコーヒー。3月28日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に登場したことでも話題になっていますね。どんな味なのか気になっている人も多いかと思いますが、なんと自分でつくることができますよ!
たんぽぽコーヒーのつくり方ですが、まずはご自宅の庭や近所の土手などで、たんぽぽを探しましょう。たんぽぽコーヒーで使うのは、たんぽぽの根っこだけなので、花は咲いていなくても大丈夫です。
がんばって抜いてきたたんぽぽの根は、タワシなどでよく水洗いして、泥をきれいに落とします。シンクを流れていく泥水を見ていたら、なんだか子どものころ、春になると草花を摘んで遊んだりしていたことを思い出してしまいました。たんぽぽコーヒーづくりは、ちょっとおままごとみたいですが、もちろんちゃんと飲むことができます!
さあ根がきれいになったら、適当に刻んで干物用のネットなどに入れて、カラカラになるまで1週間以上天日で干します。そんなに何日も待てないという忙しい人は、電子レンジで乾かすという方法もありますよ。
たんぽぽの根がしっかりと乾いたら、じっくりとフライパンなどで乾煎りします。コーヒーっぽく言い換えれば、焙煎ですね。深煎り、浅煎りなど、焙煎具合はお好みですが、コーヒー豆のような濃い褐色になるまで時間を掛けなくても大丈夫です。これをコーヒーミルやフードプロセッサーなどで粉にしたら、ようやく準備完了となります。
市販のたんぽぽコーヒーはティーバッグタイプが多いようですが、今回は本格的なコーヒー気分を出すために、ドリップ式で入れてみました。紙フィルターにたんぽぽコーヒーの豆(ではなくて根ですね)をセットし、少しずつお湯を注いでいきます。コーヒーとはちょっと違いますが、香ばしい匂いが漂ってきました。
フィルターをそっと外すと、カップの中にはコーヒーにしか見えない黒さの液体が溜まっています。たんぽぽコーヒーの見た目と香りは、相当本物のコーヒーに近いですよ。黙って出されたら、普通のコーヒーと間違える人がほとんどかもしれません。
さて肝心の味ですが、コーヒーの苦みと濃い麦茶の味わいとゴボウの香りを足したような感じといえば、少しは伝わるでしょうか。本物のコーヒーとは少し違いますが、ちょっと変わったコーヒーと言えなくもない味です。使用する根の量や焙煎時間などを変えることで、お好みの味を探してみてください。
時間をたっぷりと掛けて一杯のコーヒーを淹れるという、とびきり贅沢な時間の使い方もたまにはいいのではないでしょうか。ティーバッグタイプの市販品たんぽぽコーヒーと飲み比べてみましたが、自作も負けない味でしたよ!