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出羽恵実子 @エフェクト
2011年6月30日 (木)

えっ!麻布に農園? 都心で人と自然と触れ合う生活

えっ!?麻布に農園? 都心で人と自然と触れ合う生活都内に暮らしながら、本格的に農業を体験したい。そんな人にぴったりの施設が、5月28日、元麻布にオープンした。その名は『元麻布農園』。40区画の貸農園と、30畳のコミュニティーラウンジ、そして17戸の農園付きシェアハウスで構成された、夢のような都心のファームだ。

こちらの農園には、それぞれのライフスタイルに合わせた3つの菜園がある。例えば、好きな野菜やハーブ等を自由に育てられる『レンタル菜園』は、農家からの直接指導や、水やり・草取りのサービス込みで、1㎡当たり月額9450円(年契約)。初心者へのサポート体制も万全だ。

また、プロと一緒に育てられる『スクール菜園』は、3~4回のコースで約2万円。オーガニック栽培を学べるスクールや、子どもの情操教育にも役立ちそうなキッズスクールなど、好きなコースを選んで気軽に参加できる。しかも、農家でとれた新鮮野菜を使ったランチまでいただけるよう。
そして、この元麻布農園に住まう人の専用区画として用意されているのが『住人菜園』。シェアハウスに住んでいる人同士で、次は何を植えるか、とれた野菜でどんな料理をつくろうかなんて、ワイワイ相談しながら楽しい計画を立てちゃったりして。う~ん、楽しそう! マンション一室の広さは、約11㎡から22㎡ぐらい。賃料は農園や共有ラウンジの使用料込みで、月額10万1000円から14万円(管理費込み)だ。

そんな『元麻布農園』の代表を務める片岡義隆さんは、この施設が目指すところについてこう話す。

「元麻布農園では、土づくりから地方農家の方にお願いしています。ここで使っている肥料も、新潟の有機農家の方から頂いたもの。こうした交流をきっかけに、菜園利用者と農家さんとの間で、野菜やお米の直接取引が生まれたり、農家さんの家に行って、稲刈りなどの農作業を手伝わせてもらったり……なんてことがあったら素敵ですよね。そんなかかわり合いから、都市と地方のより良い関係をつくりたいと思っているんです」

土いじりを通して育まれる人と人とのつながりが、都市と地方の豊かな交流を生む。これってかなり素晴らしいことかも。さらに、片岡さんはこう続ける。

「田舎をもたない都会の人にとって、野菜づくりを通して知り合った農家さんの存在は、地方にできた心の拠りどころであり、第二のホームになると思うんです。こういう場所ができると、精神的にも余裕が生まれてきますよね」

元麻布から始まる、地方色豊かな交流の日々。農業体験を検討している人は、是非訪れてみて。

えっ!?麻布に農園? 都心で人と自然と触れ合う生活【施設名】元麻布農園
【住所】東京都港区元麻布1-4-4
【問い合わせ先】03-6805-1661(株式会社スローライフ)
【URL】http://motoazabu-farm.com/

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