住まいの雑学
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2013年9月3日 (火)

キッズデザイン賞受賞。『東北子どもまちづくりサミット』って?

東北子どもまちづくりサミットの様子(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
写真提供:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

第7回キッズデザイン賞の奨励賞(復興支援デザイン部門)キッズデザイン協議会会長賞に、『東北子どもまちづくりサミット』が選ばれた。

第6回から設けられた復興支援デザイン部門は、東日本大震災の被災地へ向けた復興支援の取り組み・活動が対象となっている。その「特筆すべき作品」と評価された『東北子どもまちづくりサミット』では、どんな活動が行われているのか。公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの「子どもにやさしい地域づくり」プログラムマネジャーの津田さんに話を聞いてみた。

「『東北子どもまちづくりサミット』は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの復興支援『Speaking Out From Tohoku~子どもの参加でより良いまちに!~』の一環として実施している活動です。主役は岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市にある『子どもまちづくりクラブ』の小学5年生~高校生の子どもたち。地域の復興に向けたまちづくりへの取り組みや復興に対する意見や思いを、政策決定者をはじめ、行政・地域住民・保護者などの大人に発表すると同時に、より良いまちをつくるために、子ども同士、子どもと大人が一緒に考え、話し合う機会となっています」

過去のサミットの様子を動画で観ることができる。子どもたちが等身大の言葉で一生懸命プレゼンテーションしている姿がとても印象的だ。今回の賞の「特筆すべき作品」と評された理由もよく分かる。

「子どもたちが、地域の復興に向けて、前を向いて一歩一歩活動してきたことが評価され、大変うれしく思います。震災後、子どもは〝守られ、支援される存在〟として捉えられることが多かったように思いますが、子どもたちも地域の一員であり、〝復興の主役〟なんです」

今後も「子どもたちの声が全国に届くように頑張っていきたい」と津田さん。

「来年の3月で東日本大震災発生から3年がたちます。時の経過とともに、この震災が風化し、社会の関心が薄れてしまうことを子どもたち自身も恐れています。東北内外という地域の枠を超え、子どももおとなも一緒に、より良いまちにするために話し合う場を引き続き設けていきます」

子どもたちが懸命に声を上げているなか、大人ができることとは何だろう。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、被災地での子ども支援を幅広く行っているのでHPをチェックしてほしい。

前の記事 日本でも気軽にできる! 自宅でガレージセールを開いてみよう!
次の記事 SNSが原因で実生活に影響が!? プライバシーを守る秘訣とは?
SUUMOで住まいを探してみよう