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2012年9月20日 (木)

日本で初めて飛行機が飛び立った場所は、都民が憩うあの公園だった

日本で初めて飛行機が飛び立った場所は、都民が憩うあの公園だった
Photo: iStockphoto / thinkstock

9月20日は「空の日」。これは1940年に政府が制定した、「航空日」を起源とする記念日だ。この日が「空の日」と呼ばれるようになったのは1992年のこと。より親しみやすいネーミングにすることで、民間航空に対する国民の関心を高めようと、国によって改称された。

そんな空の日のルーツである「航空日」は、日本の航空史の原点ともいうべき、ある試みが成功したことを記念して定められた日。その試みとは、1910年に代々木練兵場で行われた、日本初の動力飛行だ。ちなみに、この代々木練兵場の跡地は、なんと現在の代々木公園。園内の一角には、記念の石碑や「日本初飛行の地」と書かれた大きな看板が立てられている。

この看板に書かれた碑文の内容が『発祥の地コレクション』というホームページで紹介されているので抜粋しよう。

■日本初飛行の地
「1910年(明治43年)12月19日、当時代々木練兵場であったこの地において、徳川好敏陸軍大尉はアンリ・フォルマン式複葉機を操縦して4分間、距離3,000m、高度70mの飛行に成功した。継いで日野熊蔵陸軍大尉も、グラーデ式単葉機により1分間、距離1,000m、高度45mの飛行に成功した。これが日本航空史上, 最初の飛行である」とのこと。

4分間で3000メートル、高度70mの飛行から、世界中を飛び回れるほどに日本の航空技術が発展していったのかと思うと、何だか感慨深い。

では、実際どのあたりをフライトしたのだろうか。これについては、日本航空協会のホームページに詳しく解説されている。

「飛行範囲に該当する地域は今の渋谷区に位置し、日本スポーツ振興センター、日本体育協会、日本放送協会、明治神宮、代々木競技場、代々木公園、代々木深町小公園等が所在している。飛行範囲の東、西、南の境界線は現在でもほぼ同位置に道が通っており、その境を確認することが出来る。また、飛行範囲の北側に位置する現在明治神宮および代々木公園となっている地域は、初飛行当時の陸地の起伏が現在でもある程度残っていることが地形図などから確認できる」

■現代の航空業界で話題といえば「LCC」
それから約100年。日本の飛行技術や航空システムは大きく成長した。特に最近では、リーズナブルに快適な空の旅を満喫できる、格安航空会社(LCC)が台頭して話題になっている。

とはいえ、まだ利用したことはないという人も多いはず。書籍からの情報を提供する『ビーカイブ』というサイトに、LCCのメリットとデメリットがまとめられているので、今後の旅行時の参考にしてみよう。

「メリットはなんといっても運賃が激安なこと。それに、Webサイトから手軽に予約ができることなどがあげられます。デメリットは、座席が窮屈で、ドリンクなどの機内サービスが有料なことや、機内持ち込みができない預かり手荷物なども基本的に有料なことです。さらに、キャンセル不可なことや、できたとしても手数料が高い場合が多いことなどがあげられます」

と、これまでと比較すると多少の不便はあるが、“サービスは最小限でいいからとにかく移動費を安く済ませたい!”という人にとっては、やはり魅力的なシステムだ。

天高く馬肥ゆる秋。爽やかに青く広がる空を見上げながら、ちょっと遠出の旅行の計画でも練ってみては?

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