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2012年11月17日 (土)

マイコプラズマ肺炎やRSウイルスが大流行!その対処法は?

マイコプラズマ肺炎やRSウイルスが大流行!その対処法は?
Photo: iStockphoto / thinkstock

今年はマイコプラズマ肺炎やRSウイルスといった病気の患者が例年に比べて多いという。

マイコプラズマ肺炎は主に気道に感染して上気道炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎などの原因になる。一方、RSウイルスは咳や鼻水といった風邪に近い症状を引き起こすほか、重症化すると気管支炎や細管支炎になる可能性がある。これらの病気は秋から次第に患者数が増えはじめ、冬に流行のピークを迎えるので、今後注意が必要だ。

そこでここでは冬の病気を予防するについて、All aboutでアレルギーや子どもの病気などの記事を担当する清益功浩先生に話を伺った。

「マイコプラズマ肺炎は昨年の夏ごろから流行の兆しを見せており、それがいまだに終息していない状態です。RSウイルスに関しても今年は患者数が例年に比べて多いのですが、いずれも原因は判明していません。マイコプラズマ肺炎は潜伏期間が1〜2週間と長く、RSウイルスは付着したものに3週間も感染力が残っています。共に症状が風邪に似ているので、有効な対処をせずに拡散されることが多い病気です」

マイコプラズマ肺炎に関しては、これまで有効な手段のひとつとされていたマクロライド系抗菌薬が効かないものが増えているのが現在問題らしい。また抗体ができにくく、一度感染しても数年で再び感染する可能性があるという。一方、RSウイルスはいまだに特効薬がない状況とのこと。つまり、きちんとした予防対策が重要なのだ。

「これらの病気は飛沫感染が主ですので、まず人ごみを避けることが重要です。通勤・通学でどうしても人ごみを避けられない場合はマスクをし、うがいや手洗いを徹底してください。また、手すりなどにウイルスが付着していることもありますので、外出中は手を口や鼻の近くに持っていかないように心掛けると良いですね」

上記以外にも冬はインフルエンザも流行する。こうした病気は一度感染すると周囲にまで迷惑をかけることがある。帰宅後はきちんとうがい手洗いをし、変な咳が出る場合にはすぐに病院に行くなど早めの対処を心掛けよう。

咳事典 咳を科学する-その咳、大丈夫?危険!
今回話を伺った清益功浩先生の著書。「どんな咳なのか」「どれくらい続いているのか」などを問診フローチャートでたどっていくと咳の原因が分かるようになっている。

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