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長谷井 涼子
2015年8月10日 (月)

共働きママの「夏休み中の“困った”」エピソード集

共働きママの「夏休み中の“困った”」エピソード集
写真:iStock / thinkstock
夏休みの前半も終了。小学校の子どもを持つ共働きのママにとっては、「日中子どもの居場所をどうするか」といった問題に直面しているはず。今回は夏休み中の困ったエピソードと、「私はこうした!」対策を集めてみました。

「学童」を利用している家庭はお弁当づくりに四苦八苦

小学校低学年の子どもなら、夏休みの居場所は主に「学童」。学校があるうちは“放課後だけ”過ごしていた学童に、朝から通うことになります。

「保育園は、みんなが毎日朝から夕方まで通っていたので、特に“夏休み”を意識していなかったようですが、小学校だと、くっきり“夏休み”に入るということが分かるわけです。学童に通っている子どもは最初は、“ええーーっ、これじゃいつもと同じだよ”とガッカリしたよう。でも、結局、学童に行かないお友達も、学校のプールや学校開放で、けっこうな頻度で学校に来ているみたいで、“そんなものかな”と思っているようです」(小1男の子ママ・Aさん)

ただし、ママにとって、夏休み中の“学童”で大きく違うのは、“お弁当”の存在。中には、給食が出る、という学校もあるようですが、「夏休み中は弁当づくりのために30分早起きを強いられるし、献立にも悩む」(小2男の子ママ・Yさん)と、働くママにとって、弁当づくりは苦労が多いようです。

「とりあえず、卵焼きとプチトマトをかなりの確率で入れている」(小3の女の子ママ・Nさん)、「冷凍食品で冷蔵庫はいっぱい」(小2の女の子ママ・Kさん)、「近所にある24時間営業のお弁当屋さんで、ダンナにから揚げを買ってきてもらう」(小1の男の子ママ・Hさん)など、時短のための工夫をこらしているようです。

なかには、「そうめんをお弁当にいれて、別途つゆを持たせて、食べるときにぶっかける。けっこううけた」(小3の男の子ママ・Uさん)などの変わり種や、「なんでも自分でやりたい性格なので、詰めたりするのは自分でやらせている」(小3の男の子ママ・Mさん)という家庭も。お料理好きなら、自分で弁当をつくらせて、写真に撮ることを夏休みの自由研究にするのもアリかもしれません。

学童を利用しない場合は、地域の「公共スペース」を利用

夏休み中に子どもたちが過ごす場所は、“学童”だけではありません。小学校3年生ぐらいになると、学童だけで遊ぶのは物足りない子どももいますし、フルタイムでは働いていない場合、そもそも学童に入所していないケースもあります。

そんなときによく活用されているのは、児童館、図書館、地域の公民館などの公共スペース。または、世田谷区の「BOP」に代表されるような、放課後クラブ(学童クラブと違い、利用料は基本ナシで、オヤツは出ない。昼食は帰宅。親が就業していなくても利用できる等の違いがあり、多くの公立小では同様な制度がアリ)が多いようです。

基本的には家で留守番しつつ、“近所で、冷房が効き、一応、地域の大人の目がある場所”が、子どもの夏休みの居場所になっていて、もちろん「そこに行けば友達がいる」ケースも多いようです。

「クラスのお友達と約束して、体育館も利用できる地域の公民館によく出かけています」(小2の男の子ママ・Yさん)、ただし、この場合、近所におじいちゃんおばあちゃんがいる、小学校高学年以上のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる、自営などで親が家で仕事をしているなど、「いざというときに見守り役がいる」のケースが多いよう。やはり、フルタイム勤務、第一子、近くに親類などいない世帯の場合、「子どもの居場所がいろいろ」というのは心配で、学童頼みというのが現実でしょう。

しかし、超多忙なキャリアママの中には、「思い切って子どもだけ実家に預かってもらった」というケースも。「新幹線で娘と帰省し、私だけトンボ返り。娘は優しいおばあちゃんたちと満喫しているし、私は夜も気にせず仕事ができるので、はかどりました。夏休みならではですね」(小4の女の子ママ・Mさん)

「キャンプ」で子どもは非日常体験、親は自由時間をゲット

しかし毎日の居場所が学童や地域の児童館などでは、子どもにとっては物足りないのも事実。とはいうものの、親は仕事があり、お盆には帰省も待っています。そこでよく利用されているのが、「キャンプ」イベント。

「昨年はインターナショナルスクール主催の4泊5日のキャンプに娘2人ともぶち込みました(笑)。その間、私は残業もできるし、飲み会にも行けるし、万々歳。英語にふれるいい機会にもなるし、少々お高めですが、今年もお願いしました」(小4と小2の女の子ママのAさん)

今は、子どもたちだけが参加する、さまざまなサマーキャンプ、林間学校などのカリキュラムが多く開催されているので、それを利用しない手はありません。ほかには「1週間子どもだけ長野のキャンプに参加。その後家族で九州旅行、大阪の実家に帰省、と結局予定が詰まっていて、学童は10日間ぐらいしか行かないことに」(小3の女の子ママNさん)というケースもあるようです。

高学年になると「塾」通いがスタート

ただし、小学校4年生以上になると、ほぼ学童は卒業。成長するにつれて、自転車で行動範囲が広がり、友人関係も親が把握しきれなくなります。「昨年、小学校4年生だった長男が、夏休み中かなりダラダラしていたみたい。だから今年は、塾の夏季講習に通わせています。特に中学受験は考えていないけれど、家でゴロゴロするよりマシですから」(小5と小2の男の子のママ・Kさん)と、高学年になると塾へシフトするケースは多いようです。

ほかにも「学校の放課後クラブは、ゲーム機不可なので、最近はもっぱらゲーム機OKな児童館で友だちと待ち合わせして遊んでいます。同級生の中には、“自由にしていたら、何かトラブルに巻き込まれかねない”と、月曜日から金曜日まで、水泳、ピアノ、英語と何かしらの習い事を入れているお宅もありますよ。キッズケータイを持たせているので、ちゃんと通っているかどうかチェックできるんですって」(小2と小4の男の子ママ・Iさん)など、高学年になると、携帯やゲーム機を所有するケースは多いようです。

ママの働き方や、子どもの性格、助っ人の有無によって、夏休みの子どもの預け先はいろいろ。早い段階から準備や予約が必要なものもありますが、実家に泊まらせたり、留守番に挑戦させたり、今からできることもいろいろ。夏休みも後半戦。そろそろママもお疲れ気味なはずなので、利用できるものは利用してみては? それは子どもの成長のチャンスにもなるはすです。

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