築年数がある程度経っているちょっと古い一戸建てにお住まいの方から、「お風呂場が寒すぎる!」なんていう話を聞いたことはありませんか。寒くて辛いお風呂に入るのはもう耐えられないけれど、リフォームするほどの予算はないという人も多いのではないでしょうか。そこでお風呂場に浴室暖房乾燥機を取り付けたという友人に、導入した経緯と感想を伺ってみました。
浴室暖房乾燥機を導入したMさんのお住まいは、親族が所有する築30年の木造一戸建て。お風呂場が家の北側にある上、浴室内は冷たいタイル張りで断熱性がほぼないため、家の中で一番寒い場所なのだとか。体を温めようとお風呂に入っても、出るころには入る前より体が冷えてしまっていたそうです。
お風呂場を本格的にリフォームするとなると、新車が買えるほどの金額が掛かってしまいます。自分の持ち家という訳ではないので、そこまで予算は掛けられません。そこで程々の予算で最大の効果を生むための方法をいろいろ調べたところ、浴室暖房乾燥機の存在を知り、昨年12月に設置が完了。無事に暖かいお風呂場で新年を迎えることができました。
浴室暖房乾燥機にはガス温水式と電気式があるため、ガス会社や家電販売店、リフォーム業者などで設置のための相談をする必要があります。換気扇の有無や給湯器の場所などによって、設置できるタイプや工事に掛かる予算が大きく変わってくるため、浴室内やガスの配管が分かるような写真を事前に撮っておくと、相見積もりもとりやすいのだそうです。
Mさんはお風呂場の形状や浴室が暖まるまでに掛かる時間、そしてランニングコストなどから、壁面取り付けタイプのガス温水式を選びました。気になる費用は、工事費込みで総額15万円。決して安い金額ではありませんが、リフォームに比べれば格段の安さと言えるのではないでしょうか。工事に掛かった時間も半日ほどなので、エアコンを一台設置するような感覚ですね。
さて気になる浴室暖房乾燥機を使用してみての感想ですが、これのおかげでお風呂の快適さがまるっきり変わったそうです。冬場はお風呂に入ることがストレスにさえなっていて、特に寒い一番風呂は家族内で押し付け合いだったのが、入浴する5分前にスイッチを入れるだけで浴室がホカホカと暖まるようになり、お風呂でストレスを発散できるようになりました。1点不満なのは、浴室暖房乾燥機の存在にもっと早く気づけなかったことだけだとか。
これによってガス代がどれくらい上がったのかというと、熱いシャワーを出しっぱなしにして浴室内を暖めたり、蓋をしないでお湯を入れたり、何度も追い焚きするといった無駄がなくなったので、ほとんど変わっていないそうです。
また浴室で洗濯物を乾燥させることもできるようになったので、“汚し盛り”の子どもがいる家としてはとても心強いそうですよ。
寒いお風呂場は、心筋梗塞や脳卒中などにつながる恐れがあるとも言われています。以前のMさんと同じように、お風呂の寒さに困っているという方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。