DeNAから戦力外通告を受けた森本稀哲(32)の西武移籍が確実視されている。今季の森本は一軍出場わずか4試合。シーズンの大半を二軍で過ごし、108試合中72試合に出場。打率2割6分6厘、6本塁打、31打点と平凡な数字に終わった。
「西武では、守備重視の伊原春樹新監督のもとで、出場機会は増えるはずです。伊原氏は解説者としても、状況に応じて外野の守備位置を変える重要性を、再三再四指摘してきました。森本は経験も豊富ですし、ゴールデングラブ賞を3回も獲得した守備力は衰えていません。若手の多い西武のなかで、貴重な役割を果たすでしょう」(スポーツライター)
今回、西武が森本に目をつけたのは、二軍の西武戦で活躍したことも大きいだろう。西武戦では、12試合出場で打率3割、1本塁打、7打点。それ以外のチーム相手だと、2割5分9厘と数字が下降するだけに、西武戦でいかに打っていたかが分かる。
8月16日の試合では、1回に先制2点タイムリーを放つと、2対3と1点ビハインドの8回には同点タイムリー。チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
「シーズン序盤は一軍にすぐ呼ばれる可能性を考え、スタメン起用が多かった森本ですが、6月辺りから代打などでの途中出場が目立ってきた。それでも、しっかりと準備をしてきた姿勢も、西武にとっては好印象だったのでは。
8月になれば、来季の編成を考える時期ですし、良いアピールになったと思われます。 トライアウトで活躍しても、拾われない選手が結構いますが、二軍の終盤戦のほうがアピールする場としてはふさわしいという証明でしょう」(同前)