毎日の暮らしのなかで何度も何度も繰り返される洗濯。面倒だと感じる洗濯も、ちょっとした工夫でグンと快適に。今回は洗濯機まわりをスッキリと片付ける方法について、無印良品のインテリアアドバイザーに聞いてみた。
家にもよるが、洗濯機とお風呂場とは隣り合わせという間取りのことが多い。もし家族に小さなお子さんがいる場合、着替えを別の部屋まで取りに行くのは面倒。そんな時に限られたスペースを有効活用できるのが、頑丈収納ボックスだ。
「頑丈ボックスに、掃除用品収納ボックスを入れて仕切りをつくり、そのなかにお子さんのパジャマなどを入れて洗濯機周辺に置いておくと便利です」と話すのは有楽町店の米倉夏さん。
お風呂から上がったらまずボックスから着替えを取り出し、その上にバスマットやバスタオルを敷いて、子どもを座らせて水を拭く。衣類をわざわざ取りに行く手間が省けるうえ、洗濯機やお風呂場まわりの細々としたグッズをスッキリと保管できる。
では、洗濯機まわりで収納に困るハンガーや洗濯ピンチなどをキレイに片付ける方法はないものか――。
この悩みについて答えてくれたのは丸井吉祥寺店の尾形さんと北野さん。
「ユニットシェルフにワードローブバーを足して、洗濯機の上にハンガーなどを掛けておく。吊しておくことでハンガー同士がこんがらがってしまうこともないので、ストレスフリーです」(北野さん)。
さらにユニットシェルフの横にS字フックをかけて、そこに小物ケースをつり下げる。そのなかに洗濯ピンチや洗濯ネットなどをまとめて収納すれば、必要なときにすぐに取り出せる。もし生活感を出したくないなら、布の収納ボックスにひとまとめにして収納する方法もある。
「片付けの基本は、物の定位置を決めることです。収納する物の住所が決まれば、戻しやすくなります。だから、散らかりにくくなります」(尾形さん)。もし定位置に収納できないくらい物が増えてしまったら、まずはいらないものを処分する。保管するスペースをしっかりと決めることで、在庫の確認もできるのでムダな買いだめも防ぐことができる。
洗濯機の上のデッドスペースの有効活用法はほかにもある。シャンプーやリンス、洗剤など、それに綿棒など、洗面下などに入りきらない小物をキレイに片付ける方法とは――。
「一人暮らしのワンルームなどで、洗濯機の上は生活感が出やすい場所。でも、スッキリとさせたいじゃないですか。ただ毎日使うものをしまい込むのも面倒。そんな時に使っていただきたいのが、通常デスクまわりの書類を整理整頓するために使うスタンドファイルボックスです」と札幌ステラプレイスの井上さん。
そのまま置いてしまうとごちゃごちゃして、生活感たっぷりとなってしまいそうな空間も、書類整理用のファイルボックスを使えば、まるでモデルルームのようにスッキリとさせることができる。
「サイズや素材の似たものをそろえることで、インテリアとしてもスタイリッシュに見えます。通常はデスクまわりで使うものですが、あえて場所を限定せずに収納するときに上手く使えないか?を考えると新たな収納や片付け方法が見えてきます」(井上さん)。もし液体がこぼれてしまっても、ボックスに入れていれば液だれを防ぐことができる。収納上手になれば、毎日の何気ない作業ももっと楽しくなりそうだ。
ユニットシェルフがない場合、洗濯機上のデッドスペースを活用する方法はないものか。
「まずは、2本のアジャスターポールを前後に張る。S字フックを掛けて、拭き掃除用のふきんや洗濯ネットなどもつりさげています。中央にソフトボックスを配置することで重さが偏りにくくなります」(二子玉川店・千葉さん)。
収納の基本は、「置く・立てる・つるす」だと千葉さん。常にその収納方法を頭のなかに入れて収納を考えていれば、いろいろなアイデアが湧いてくると話してくれた。
洗濯機まわりをスッキリと片付けるために、まず利用する空間は洗濯機上のスペース。ユニットシェルフやアジャスターポールなどを活用することで、物をつるしたり置いたりする空間をつくり出す。さらに事務用のボックスや小物入れなど、あらゆる収納ボックスを利用すれば、空間に仕切りもできるので手軽に整理整頓ができる。洗濯ピンチやハンガーなど、ごちゃごちゃに片付けられているものも、ちょっとした工夫次第で使いやすくなることも驚きだった。