住まいの雑学
暑さ、虫…夏の悩みを解消
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奈古 善晴(考務店)
2015年8月10日 (月)

節電対策に効果大! エアコンを効率よく使う方法知ってる?

節電対策に効果大!エアコンを効率よく使う方法知ってる?
写真: iStock / thinkstock
連日の真夏日で外出先から帰宅すると、自宅が蒸し風呂状態に……。ひとまずエアコンを最強にして、室内の温度を下げる人も多いと思うが、その使い方はベストな方法なのか? エアコンの効率を上げて節電になる使い方を調べた。

節電ポイント1 事前準備はしっかりと

エアコンの冷風を室内で効率よく循環させるために、扇風機を併用することはよく知られている。今回は、それ以外にも節電対策になる方法があるのかを空調のプロフェッショナル、ダイキン工業株式会社に話を伺った。

●こまめな清掃と室外機は日陰に
節電となると、エアコンの設定温度を上げることに目が行きがちだが、事前準備も重要。エアコンが効率よく空気を吸い込み、吐き出せるように、フィルターは2週間に1度掃除をする。たったこれだけで約5%の節電になるそうだ。

また、同社・垣永大輔さんに伺ったところエアコン内部の洗浄も節電に効果的です。エアコンの内部洗浄をご希望の際には、ご購入された販売店やメーカーにご相談ください」とのこと。市販品の洗浄液やスプレーによる発火事故件数が増えつつある昨今、自分で洗浄するよりもメーカーに相談したほうが安心だろう。

エアコンは室内機で部屋のなかの熱を奪い、室外機は奪ったその熱を外に捨てることにより、部屋のなかを涼しくしているのだが、室外機が熱を捨てる際に多くの電力を使用している。室外機が直射日光や地面の照り返しにさらされ高温になると、熱を捨てる効率が低下し、電力消費が大きくなるそう。夏は、室外機から1mほど離れたところに、植木やすだれで日陰をつくると良い。しかし、室外機を板で囲ったり、吹き出し口を塞いでしまったりするのはNG。

エアコン清掃をし、室外機に気をつけたらあとはエアコンをONにするだけ……ではない。外出先から帰宅して、室内が外よりも暑いと感じた際は、エアコンをつけるために窓を開けて換気をする。たまった熱気を外に逃がしてからエアコンをかけると、無駄な電力を使わずに済むそうだ。

節電ポイント2 ほったらかしがベスト

節電を気にするあまり、やってしまいがちなのが微風設定。たしかに微風自体の消費電力は少ないが、室内が冷えるまでに時間がかかってしまい、結果的に余分な電気を使うことになる。エアコンの風量設定を自動にしておけば、効率的な風量で部屋を冷やしてくれるのでオススメ。

もうひとつやりがちなことは、部屋が涼しくなりすぎたため電源をOFFに。また暑くなったらONに……。と、温度調節をエアコンのON/OFFで行うこと。実はこれもNG。電源のON/OFFを繰り返すと、室内を冷やすために余計な電気を使ってしまう。ベストな方法は、連続運転にしたままエアコンの温度設定を変えること。こうすることで、少ない電気で室内の温度を維持することができる。「短時間の外出であれば、つけっぱなしにしておいたほうが、節電になることもあります」(垣永さん)

ちなみに、設定温度を1度高くするだけで、約10%の節電になるそう。さらに、設定温度を下げるよりも強風のほうが電気消費量はごくわずかですむ。暑いと感じた際は、設定温度を下げるまえに強風を試したほうが節電になる可能性が高い。

エアコンは便利な半面、電気料金が気になる生活家電のひとつだが、こまめな清掃とエアコン任せのほったらかし運転で節電対策になることが分かった。熱中症対策にも効果的なエアコンを賢く使って、暑い夏を乗り切ろう!

ダイキン工業株式会社
広報 垣永大輔さん
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