住まいの雑学
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工藤 花衣
2011年5月29日 (日)

家庭菜園デビューにオススメの「ミニ&ベビー野菜」

「ミニ野菜」とは通常よりも小ぶりなサイズの野菜で、「ベビー野菜」は普通の野菜を早採りする野菜のこと。いずれも今まで野菜を育てたことのない“家庭菜園ビギナー”におすすめの野菜だ。

ミニ&ベビー野菜のメリットは、
・まるごと食べられるため、野菜の栄養をあますところなく摂取できる
・ベランダや庭の一角などの狭いスペースでも育てられる
・栽培期間が短いため病虫害に遭いにくく、すぐに収穫の楽しさを味わえる
・地植えはもちろん、プランターでもたくさん栽培できる
と、初心者にとってはいいことずくめ。

家庭菜園デビューにオススメの「ミニ&ベビー野菜」

今回は、5月からの種まきが可能な野菜を以下に挙げてみた。まずは手軽な「ミニ&ベビー野菜」から、家庭菜園にチャレンジしてみては?

●ミニトマト
ミニ野菜のなかでももっともおなじみの野菜。赤のほかに黄色やオレンジのものなど品種もさまざまだが、とりわけ人気が高いのがやや細長い形の「アイコ」。リコペンの含有量が従来品種の約2倍で、酸味が少なく甘みが強いのが特徴だ。育てる際は、日がよく当たり、風通しのよい場所を選ぶとよい。

●ミニチンゲンサイ
チンゲンサイをもとに日本で品種育成されたミニ野菜で、「シャオパオ」の品種名で販売されている。形はチンゲンサイとほぼ同じだが、葉丈は10~15cmと手のひらサイズなのが特徴。アクが少ないので生食もOK。暑さや寒さに強く、4月上旬から9月下旬まで種まきが可能。約30日間の短い栽培期間で収穫できるのもうれしい。

●コナス
普段食べているナスと同じような中長ナス「味なす」と丸ナス「でわこなす」のミニ品種がある。日光を好むので、日当たりのよい場所において、水分と肥料を十分に与えるのがポイント。7月下旬ごろ、太めの枝と元気のよい葉を残して枝を3分の1ほどに切る「更新せん定」をすると、切った枝から新しい枝が伸びて、秋にふたたび収穫できるようになる。

●フルーツパプリカ
通常よりも小さい、手のひらサイズのパプリカ。「セニョリータ」の名で売られている。赤、黄、オレンジとカラフルなのも、育てる楽しみのひとつ。早生で着果数が多く、夏期なら開花後から約40~45日で収穫できる。半分は未熟なまま収穫し、もう半分を完熟した状態で収穫すれば、株の寿命が延びて長期間収穫できる。

●ミニ&ベビーキュウリ
普通のサイズになる前に早採りできる「ベビーキュウリ」と、ある程度の大きさ以上には成長しない「ミニキュウリ」がある。特におすすめなのが、ベビーキュウリの品種のひとつで、表面にいぼが無いつるりとしたタイプの「フリーダム」。雌花が多くつくのでその分たくさん収穫でき、病気にも強い。

●上手に育てるための共通ポイント
1.芽が出るまでは、発芽適温(野菜により異なる)を維持する
2.芽が出るまでは土が乾かないよう十分に水をやる
3.出芽後は日当たりのよい場所で育てる
4.出芽したら混み合っている株は早めに間引く
5.水やりは午前中にたっぷりと

※詳しい栽培方法は種のパッケージなどの記載で確認を。

家庭菜園デビューにオススメの「ミニ&ベビー野菜」

監修・写真提供:サカタのタネ 淡野一郎
同社で広報宣伝課長を務めるかたわら、ガーデニングや野菜作りに関する書籍も執筆。近著に『ここまでできる!ベランダでコンテナ菜園』(家の光協会)。
http://www.ienohikari.net/book/9784259563219

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