住まいの雑学
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2013年9月20日 (金)

ゆっくり座れる高速バス通勤が話題! 気になる運賃や所要時間は?

9月20日はバスの日。全国各地でバスに関連したイベントが用意されている(写真: Hemera / thinkstock)
写真: Hemera / thinkstock

日本初の乗り合いバスが誕生したのが、110年前の1903年9月20日のこと。京都市で運行が開始されたもののメンテナンスが追いつかず、残念ながら早々に廃業してしまったそうだ。

日本バス協会は、国内にバスが誕生したこの日を記念し、毎年9月20日をバスの日と定めた。これを祝し全国各地でバスに関連したイベントが用意されている。
例えば東京都内では東京都交通局が主催となり、9月21日に晴海客船ターミナルにて『バスまつり』というイベントが行われる。また、高速バスのサービス競争も盛り上がっているという。バス会社各社が通勤用の高速バスを運行し、なかなかの人気だそうだ。この高速バス通勤とは、一体どういうものなのか。東急バス株式会社総務広報課の脇山さんにお話をうかがってみた。

「東急バスでは通勤者向けの高速バス『TOKYU E-Liner』の運行を2011年より開始しました。横浜市の麻生区、青葉区、宮前区といった住宅街を経由し、東名高速と首都高を経て、池尻大橋駅と渋谷駅に直行する路線です」

バス通勤は大変なのでは?

「高速道路を経由するバスですから立ち席はありません。つまり全てのお客さまに座っていただいて、ゆったりと通勤していただくというコンセプトです」

毎朝のすし詰め状態の電車に乗るより、ずっと快適かもしれない。バスで二度寝したり、読書の時間に使ったり、優雅な出勤の夢が広がる。満員の中、つり革に必死で捕まるバス出勤とはワケが違うのだ。

しかし、全員に席があるなら、料金も高いのではないだろうか。

「運賃は大人700円ですが、PASMOやSuicaなどのICカードをご利用いただければ600円となっております。現在、定期券は発行しておりません」

電車を利用すると、あざみ野から池尻大橋までだと片道240円。青葉台から渋谷だと260円。高速バスなら、座って時間を有意義に使いながら600円。満員電車に乗らずに済むという理由で、高速バスを選ぶ人も多そうだ。

「ただしバスですから、道路状況によってダイヤが乱れる場合があります。渋谷までの所要時間は60~80分ですね」

確かに、そこがバスの弱点だ。しかし確実に座れるという魅力には逆らいがたい。
バス会社は、各会社により得意なエリアが異なる。例えば小田急バスは箱根方面から新宿エリア、綾瀬と都内を結ぶ東名バス、アクアラインを利用し千葉方面からの通勤で活躍する京成バスなど選択の幅は広い。

都心から離れたマイホームと、リラックスして通勤できる高速バスのコンビネーション。狙っている土地や通勤エリアごとに、調べてみる価値があるのではないだろうか。

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