春は環境の変化が多い季節。引越し前に、部屋の壁についてしまったタバコのヤニやニオイを落としたいという場合や、逆に引越し先についていたタバコのヤニを落として、スッキリと新生活を始めたいという方も多いのでは。
そんな場合の対策や、掃除の方法を専門家に伺った。お答えいただいたのは、家事代行サービス『ベアーズ』専務取締役であり、また家事研究家としても活躍する高橋ゆきさん。まずは部屋の壁についたタバコのヤニやニオイを、身近なもので落とす方法は?
「お茶殻や、コーヒーかすを乾燥させ、容器に入れてリビングやキッチンに置くと、消臭効果があります。同様にお酢もカップに入れて置くだけでもOK。タバコのニオイを中和してくれます。ビニールクロスの場合ですが、茶色っぽいヤニがついてしまったケースでは、重層水がおすすめです。重層と水を1:9くらいの割合で混ぜ、濡れた雑巾につけて壁をふきます。その後すぐに重層を入れていない濡れ雑巾でふくことも忘れずに」
ちなみに、ボディーソープなどの液体せっけんと重層を混ぜ、古い歯ブラシにつけて磨くのも効果があるそう。ただし、必ず目立たない場所で試してから、全体を磨くようにしたほうが安心とのこと。では、カーテンにタバコのヤニやニオイがついた場合は?
「カーテンにも重層水が効きます。重層には漂白効果があるので、40度くらいのぬるま湯で、1:9程度に薄めた重層水に、30分~1時間半程度(色落ちしやすい場合は短時間)つけ置きし、その後普通に洗濯機で洗ってください。洗濯しただけでは落ちにくいヤニやニオイなども、落ちやすくなります」
タバコにはかなり重層が効くらしい。最後に、ヤニやニオイがつかないよう、事前にできる対策は?
「光触媒スプレーを壁に噴霧するという施工があります。光触媒スプレーの成分は太陽光のみならず、LEDや蛍光灯などの光にも反応し、洗剤に付着した有機物やニオイ、細菌を分解し、取り除いてくれるのです。一度施工すれば半年はもつので、弊社でも個人宅からのご注文が増えてきています」
なるほど、業者に依頼するケースもあるようだ。これまで諦めていたタバコのヤニやニオイも、ひと手間かければ見違えるように部屋がきれいになるかも!?