酒のエキスパートが愛するつまみを知りたい……
そんな興味からはじまったこの企画、今回はワインの通人に話をうかがってきましたよ!渋谷でいま、最も美味店が集結する東急本店裏~富ヶ谷エリアにあるワインバー、「Parc(パルク)」オーナーシェフの丹羽大さん。ワインに合わせるおすすめつまみ、教えてください!!
白ワインにマッチする、チョーお手軽サラダ
▲丹羽大(にわだい)さん。1976年東京生まれ。大学卒業後、銀座でバーテンダーとして勤務し、フランス料理店、ワインダイニング店勤務を経て、2012年2月『Parc』をオープン
夏だし、さっぱりした白ワインに合うおつまみ、っていうのでどうでしょうか?
ぜひそれで!「休日に、よく家でもつくるサラダつまみですよ」なんて言って出してくれたのが、こちらです。
「トマトとミントとタプナードのサラダ」
うーーん、なんとも涼しげ、そしてオシャレな一品ではありませんか。「つくるのはちょっと難しそう……」と思うなかれ! 材料さえそろえば、簡単につくれますよ。
「タプナード」というのは、ブラックオリーブを使ったペーストのこと。
丹羽さんのレシピは、
- ブラックオリーブ
- アンチョビ
- ケイパー
- ドライトマト(お湯でもどす)
- ニンニク
以上をみじん切りにして、オリーブオイルで和えるだけ!
半分に切ったプチトマトに適量タプナードをのせてミントを散らし、最後にまた「追いオリーブオイル」で、出来上がり。これが恐ろしいくらい白ワインにマッチするんだなあ……。ニンニクとアンチョビ、オリーブのしっかりした香味がミントと白ワインでさわやかに中和されて、うま味が膨れて広がります。材料は各適量でOKなので、ぜひぜひつくってみてほしい一品です。
お手製ソーセージから肉汁の泉が!
では、このサラダに合うお酒はというと……
このつまみに合わせたいのが、ソーヴィニヨン・ブランのワインです
ソーヴィニヨン・ブランというのは、ブドウの品種名。この品種は、グレープフルーツや青リンゴのような香りが特徴です。ほのかな甘さがありつつ酸がきりっとしていて、湿気の多い今の季節にも夏の盛りにもピッタリですよ。
ワインは好きだけど、よくわからない……という場合は、まず自分が好きだと思うブドウ品種を探ってみるのがポイント。「おっ、この味好み!」と思ったら、何の品種かチェックしてみてください。そして次回「〇〇品種のワインが飲みたい」とリクエストすると、ちょっとずつワインの個性がつかめてくると思いますよ。
さて、この記事の取材日、丹羽さんが近年ハマっているというソーセージづくりの真っ最中でした! うーん、なんとも肉々しい。うまそう!
「以前は既製品を仕入れてたんですけど、どうにも満足できなくて。自分で作り出したら、これが面白かったんですよ。北アフリカ、メキシコ、ペルー、タイ……。いろんな国に、いろんな味わいのソーセージがある。今度はブラジルのリングイッサってソーセージに挑戦しようと思っています。
このお手製ソーセージ目当てに通うお客さんも目下、増加中のよう。
自慢の一本、グリルしていただきました。メキシコのハラペーニョ入りソーセージ。この肉汁がそれこそ半端じゃないのです! ちょっと、ナイフを入れてみますよ。
じゅわぁああ~!なんとあっという間に肉汁の泉が湧き出て、プール状態に。視覚的効果もいいですねえ。カップルでオーダーしたら、盛り上がること間違いなし。二人でこのプールに浸かってみるのもアリかも。
こちらのお店、取り扱いはフランスワインのみ。ボトルは4,000円から、グラスワインはすべて1,000円未満というのが丹羽さんのポリシー。
気取らず、カジュアルにワインを楽しめる店にしたいんです。だからグラスは1,000円未満、というのをひとつルールにしていて。食事に合う、自然派のワインを扱っていきたいですね
丹羽さん、趣味はサッカーと自転車。特に自転車は、筑波サーキットの8時間耐久レースにも出るほどののめりこみようというから驚き。自転車好きのお客さんも来るみたいですよ。
渋谷のほぼ中心部にありながら、ノーチャージでリーズナブル。なんとも居心地のよいワインバーです。店内は8席のカウンターのほか、4人用のテーブルが1席あり。では丹羽さん、また伺いますねー!
お店情報
ワインバー Parc(パルク)
住所:渋谷区宇田川町41-26 パピエビル101
電話番号:03-6427-8092
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。