子どもを保育園に預けたくても預けられない「待機児童」の問題が深刻化している。国が把握しているだけでも、待機児童の数は平成23年4月時点で2.5万人を超えており、潜在的な待機児童の数は80万人以上ともいわれる。働きたくても働けない、というママたちは後を絶たない。
保育園には、国が定めた条件を満たし補助を受けられる「認可保育園」と、それ以外の「認可外保育園」の2つがある。認可保育園の大きなメリットは、保育料が安いということ。認可外保育園に通う場合、保育料の一部を補助する自治体もある。しかしそれを考慮しても、保育料が安い・保育士の数が多い・園庭が広いなどの利点から、やはり「認可保育園に入れたい」と強く望む親が圧倒的に多いのが実情だ。
両親がフルタイムで働いている、近所に頼れる両親・親戚がいないなど、保育園の必要性が高い家庭が優先されることも関係し、認可保育園に入れるのはかなりの狭き門。今回はそんな待機児童問題について、保育情報アドバイザーの三木育美氏に話を聞いてみた。
このようなエピソードはまだマシな方で、最近では保育園に入れるために、偽装離婚をする家庭もあるという。果たして、認可保育園に入れるためのいい方法、例えば裏ワザのようなものはないのだろうか。三木氏はこう語ってくれた。
また、三木氏が提案するのが「保活(保育園に入るための活動)」だ。
保育園入園に向けた戦いは果てしない。杉並区や足立区では、保育園入園が叶わなかった母親たちが区に対して抗議活動をするなど、待機児童問題熱は激化する一方。その反面、横浜市のように待機児童対策で大きく前進している自治体もある。行政任せにするのではなく、保護者側も、自分たちの生活スタイルや将来像をしっかりと見据えて、保育園対策を考える必要がありそうだ。