マーリンズと再契約したイチロー外野手(42)が引退までの「終身雇用」を保障されていたことが分かった。代理人のジョン・ボグズ氏が9日、イチローの契約をまとめた際の秘話を明かした。

 交渉がスタートしたのは9月初旬。「最初に再契約の話を持ち掛けてきたのは球団の方からだった。マ軍はぜひともイチローに残ってほしいと言ってきた」。約1カ月後、1年200万ドル(約2億4000万円)、17年の契約選択権付きでまとまった。だが、この契約には公にされていない裏話があった。同氏は「球団は、イチローがいたいだけいてほしいとのことだった。彼らはイチローを非常にリスペクトしている」と明かした。終身保障の考えを聞かされた同氏も感激し「イチローもチームメートにも球団にも満足している。願わくば、この先何年もマ軍でプレーを続けてほしいね」と笑顔で話した。

 この日はマッティングリー新監督もイチローについて言及。「イチローとは携帯メールで連絡を取り、監督として一緒にやれることを楽しみにしていると伝えた。返事をもらってうれしかったよ」と敬意を込めて話した。【水次祥子】