ワインソムリエに看護婦? 変わった管理人のいる物件

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最近は賃貸物件へのニーズが多様化してきている。ペットが飼える物件や、デザインが凝ったものなどさまざま。今回はそのなかでも、ちょっと変わった管理人がいる物件をご紹介しよう。

ちょっと変わった管理人さんのいる物件、住んでみたい?

ちょっと変わった管理人さんのいる物件、住んでみたい?

2013年秋、ワイン好きのための賃貸マンション「ワインアパートメント」が話題になった。同物件は、ワインカーヴやワインレストランなどが併設されているだけでなく、ソムリエが管理人を勤めている。このマンションを手がけるのは、分譲マンションや賃貸物件の管理を行っているイノーヴだ。

「私たちはマンションの管理会社として長い経験を積んできました。そのなかで、賃貸物件における管理人の存在がいかに重要なものなのかを知りました。管理人一人が、居住者との繋がりをしっかり作れると、外観内装を超える雰囲気ができあがります」と話すのは、同社の朱之?(しゅしき)さん。管理人の特性を知りつくした同社だからこそ、今までとは違う視点で企画できたという。

実際、ワインアパートメントの入居者からは好評で、「下のワインバーからデリバリーサービスができるので、パーティーをする際に助かっている」「ワインのグラスもレンタルすることができ、洗浄せずに返却できる」「地下にワインカーヴがあり、大切なワインをよい状態で保管できるので助かっている」といった声が寄せられているそう。

また、ワインソムリエだけでなく、管理人が看護婦の「ナースな管理人」という物件もある。勤務している看護婦は、医療経験だけでなく、子育ての経験もあるので幅広い年代に喜ばれているようだ。

「現在5棟のマンションに『ナースな管理人』を導入しています。利用者の方からは、『身近に医療に関するお話しや子育ての悩みなどを相談できる人がいるので、とても助かっている』という声や、お年を召された方から『悩み、睡眠の相談などができて、とても安心』という声をいただいています」

次はどのような資格を持った管理人が登場するのか聞いてみたところ、「まだ、現在のコンセプトマンションを始めたばかりなので、しっかりと基盤に乗せてから次の構想を考えたい」と朱さん。

今までは、あまり物件選びの条件になかった管理人だが、このような物件が増えれば、新たな部屋探しの基準となるかもしれない。

(ミノシマタカコ+ノオト)

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