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2013年11月9日 (土)

4月から消費税が8%に。日常生活のちょっとした工夫で増税分を節約!

消費増税を機に、一度生活費について見直してみては?(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

来年4月から消費税が8%に増税されることが正式に決まった。たかが3%といえど、例えば毎月の生活費が10万円だとすると、増税による負担増は3,000円。ちょっとしたランチバイキングに行けてしまう金額の負担増は、ちょっと頭の痛い話だ。

そこで今回は、節約アドバイザーとして活躍する丸山晴美さんに、日常生活の中で簡単にできる節約術を伝授していただいた。

【食費編】

■在庫管理を徹底して食材を無駄なく使う!

「食材の在庫管理には、スーパーのレシートを冷蔵庫に貼るのが一番簡単で手っ取り早い方法です。使ったものからペンで消して、残数があれば残り○個と記入するだけ。冷蔵庫に入っているものが一目で分かり、開閉回数が減るので節電にもなります。食材を使い切れずにレシートが増えていくようであれば、一度買い物のペースを見直してみましょう。月あたり約1,000円の節約になります」

■献立の優先順位は「傷みやすいものから」

「傷みやすいもの、賞味・消費期限が近いものから使いましょう。その材料をキー食材に、家にある食材と組み合わせて1品にできないかを考えます。例えば、お豆腐の残りがあれば、挽き肉と混ぜ合わせたり、ひじき煮に入れたり。また、一度に豆腐1丁を使い切るのではなく、少し残しておいて味噌汁の具などに使うのもいいですね。これで月あたり約500円の節約になります」

■忙しいときもできるだけ自炊を!

「おかずはまとめてつくっておくと食事づくりが楽になります。例えば唐揚げにしても、鶏肉を多めに下味をつけて冷凍しておけば、あとは解凍して揚げるだけ。他にもコロッケやハンバーグ、ミートソースなどバリエーションを増やしてみて。残業で帰宅が遅いかも…と思う日は、朝のうちにおかずの素を冷蔵庫へ移してから出ると、つい外食してしまったりお総菜を買ってしまうことの対策に役立ちます。これで月あたり約3,000円の節約に」

【光熱費編(電気代、ガス代、水道代など)】

■冬の暖房対策。靴下や羽織るモノで身体を温める

「暖房に頼るのではなく、まず自分の身体を暖めることが大切。カーディガンやフリースを羽織ったり靴下をはいたりして体温を上げましょう。また、暖房を付けるときはカーテンや部屋のドアを閉めれば、暖房効率がアップします。これで月あたり約207円の節約ができます」

■ガス代節約術。お湯は必要なときに必要なだけ沸かす!

「お湯を沸かす際、ヤカンで必要なだけ沸かせば、電気ポットに比べて1日あたり約6.2円、月に約186円の節約になります。また、お風呂はなるべく追い焚きを使わないこと。家族続けて入れば、月あたり約126円も節約できますよ」

■プロパンガスは料金の値段交渉ができる

「プロパンガスの料金は、ガソリンや灯油などと同様に『自由料金』で設定されています。でも、そうとは知らず、業者に言われるがままに契約している人がほとんど。戸建てで330~360円/m3、マンションなどで350~380円/m3が適正価格とされていますので、もしそれよりも高いなら交渉方法などのアドバイスをしてくれる『プロパンガス料金適正化協会』へ相談してみてはいかがでしょうか。4人家族なら、月に約2,000~5,000円の節約になることもありますよ」

【その他】

■NHK受信料や年金はまとめて支払うのがお得

「NHK受信料は、地上契約の場合、年払いにすると月払いに比べて年間1,230円の割引が受けられます。また、国民年金は、1年度分前納すると3,770円の節約に(口座振替・平成24年度の場合)。大きな出費になるのは痛手ですが、結果的には生活費の節約につながりますよ」

■携帯代をなるべく安く!

「携帯の機種変更や新規契約時に、初期費用が割引になるから、と登録を勧められる有料サービスや有料サイトがあります。こういった有料サービスを見直し、不必要なものは解約しましょう。毎月数百円の節約になります。また、スマホの場合はLINEやSkypeなどの無料電話機能を活用すれば、電話代を抑えられます」

紹介してもらった節約術の目安額を足し合わせると、なんと約15019円の節約に!節約術のヒントは、普段の何気ない生活や行動を省みると色々な所に転がっている。「我が家は別に贅沢な生活をしていないし、これ以上節約の余地はない」と思っていても、工夫次第で節約が可能かもしれない。丸山さんの提案も、特に食費節約術などは独自のアイデアが満載だ。あなたも、消費増税を機に、一度生活費について見直してみてはいかがだろうか。

■取材協力:節約アドバイザー 丸山晴美さん
「らくらく節約生活。」
http://www.maruyama-harumi.com/index.html
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