調査・ランキング   |   借りる
大学生の部屋探し・新生活
75
長谷井 涼子
2013年2月18日 (月)

アンケートから見る学生のひとり暮らしに必要な3大設備とは?

学生のひとり暮らしに必要な設備とは?

初めてのひとり暮らしなら、部屋に必要な設備も分からないもの。分からなければ、お部屋の検索条件に何を入れればいいか迷ってしまいます。
そこで、今回はアンケートや体験談をもとに、家賃やエリア以外に、何を条件にすればいいのか探ってみました。

部屋探しの3大条件は「エアコン」「バス・トイレ別」「2階以上」

「2011年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」(リクルート住まいカンパニー)によると、「必要と感じた設備」のアンケート結果は以下のとおり。

■「使ったことがあり、次に引越す時もほしい」設備は?
 
1.  エアコン  89.3%
2.  バス・トイレ別  85.3%
3.  2階以上  75.8%
4.  鉄筋構造  67.3%
5.  独立洗面台  66.8%
6.  2口以上のガスコンロキッチン  66.5%
7.  光ファイバーなどの高速通信設備  60.0%
8.  収納スペースが多い  56.8%
9.  耐震構造  56.6%
10.  テレビモニター付きインターホン  47.4%
 
出典:2011年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査

つまり、「エアコン」「バス・トイレ別」「2階以上」の3つが、ひとり暮らしのお部屋の「優先順位の高い条件」と考えて良いかもしれません。

ちなみにそれぞれの設置率(※)は、エアコンは96%、バス・トイレ別は71%、2階以上は76%と高いですが、3つの条件を満たすとなると54%に。半分程度なので、なにかしらの条件を妥協しなければいけない場合もあるでしょう。

また上記のアンケート集計結果には入っていませんでしたが、その他の意見を見てみると「室内洗濯機置場」や「フローリング」も人気の設備や仕様。「洗濯機置場が屋外で、いちいち外に出て洗濯するのが面倒だし、冬は寒く夏は暑い!」、「フローリングは掃除がしやすいし、オシャレ」といった意見が多数あります。設置率(※)も室内洗濯機置場は80%、フローリングは83%と高いので、見つかりやすい条件といえます。

セキュリティを気にするなら「オートロック」「TVモニタ付きインタホン」「管理人有り」

「1階はカンタンに侵入されそうで不安」という理由から、「2階以上」を希望する人が多いようです。ただし、「誰でも階段に上れるから、3階でも郵便受けからのぞかれたことがある」という体験談もあるので、セキュリティ面を重視するなら、「オートロック」かつ「TVモニタ付きインタホン」の物件を狙いましょう。建物のエントランスで不審者をまずはシャットアウトしてくれます。ちなみに設置率(※)はオートロックは55%、TVモニタ付きインタホンは35%と多くはありませんし、こうした物件はやや家賃は高めになる傾向です。
人の目でのチェックがあるのも不審者をふせぐのに有効。数は少ないですが管理員がいるような物件もあります。ただし多くの場合夜間まではいないので、「大家さんの敷地内」という選択もあります。「多少わずらわしい気持ちもあるけれど、何かあったときに安心」という女子大生の声も。家賃の高さには反映されないので検討してみてはどうでしょう。

バスルームの「あれば便利」な設備は「洗面所独立」「浴室乾燥機」「追い焚き風呂」

「ユニットバスでは彼氏がお風呂に入っているときにトイレにいけない」「用を足す場所でお風呂に入りたくない」などの理由から、「バス・トイレ別」を希望する人は多いようです。ただし「ユニットバスはシャワーでササッとトイレも一緒に掃除しやすい」なんて声もアリ。

ほかにも「洗面所独立」なら、洗顔や歯磨きが楽にでき、化粧品や歯ブラシなど細々した物の収納場所が確保できます。設置率(※)は41%なので見つけようと思えば見つかりやすい設備といえるでしょう。

ほかにも、「浴室乾燥機」(浴室にある乾燥機で生乾きの洗濯物を乾かせる)、 「追い焚き風呂」(冷めたお湯を再び温めなおせる)があれば便利です。ただし、設置率(※)は、「洗面所独立」が41%、「浴室乾燥機」が38%、「追い焚き風呂」が15%と、5割をどれも切っているので、「あれば便利」ぐらいに捉えておいたほうがいいでしょう。

あれば自慢できる?!「宅配ボックス」「床暖房」「ウォークインクローゼット」

「2011年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」(リクルート住まいカンパニー)による「使ったことはないが、次に引越す時はほしい」設備のトップ5は次のとおり。

■「使ったことはないが、次に引越す時はほしい」設備
 
1.  太陽光発電などの省エネ機器がある  38.9%
2.  宅配ボックス  34.1%
3.  床暖房  33.5%
4.  防犯カメラ  33.3%
5.  収納スペースが多い  32.9%
 
出典:2011年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査

「宅配ボックス」は、不在時に荷物の受け取りをしてくれるロッカーで、「実家から荷物を送ってくれたけど、留守にしていたので再配達を依頼した」、「通販の荷物を受け取るのに家にいなきゃいけない」なんてわずらわしい経験から解放されます。
ちなみに設置率(※)は、宅配ボックスは32%、床暖房は1%、ウォークインクローゼット4%で、宅配ボックス以外はかなりレアなアイテム。ワンルーム、1Kではなかなか見つからない設備なので、「あれば自慢できる」レベルと考えておきましょう。

以上のことから、自分にとって何が「必ず必要な設備」で、何が「あればいいなレベルの設備」なのか考え、部屋情報を検索する際に、設備についての条件を気にしてみましょう。

スーモの賃貸物件検索では、ほかにも「ロフト」「バイク置場あり」「デザイナーズ物件」といったこだわり条件で検索ができます。

※2013年1月30日時点でスーモネットに掲載した東京23区内のワンルーム・1Kのうち、その設備の条件で検索した際のヒット数で集計

https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/05/025b9e2126b10c4ef466ecb143680eae.jpg
大学生の部屋探し・新生活 街選びや大学からの距離などの部屋探しのポイントや、学生向けの取り組みを紹介。はじめてのひとり暮らしを楽しもう!
19
前の記事 SUUMO調べ、「ひとり暮らしをやめたくなる瞬間ってどんなとき?」調査結…
次の記事 太陽光発電に興味ある人が3人に2人。屋根貸しビジネスにも注目が集まる
SUUMOで住まいを探してみよう