現在公開中の映画『図書館戦争』が話題だ。この映画は、国家によるメディア検閲が正当化された架空の社会を舞台に、自衛組織「図書隊」の新人女性隊員が、鬼教官や仲間たちに助けられながら、本を読む自由を死守すべく戦いに身を投じていく物語だ。
ところでこの映画の舞台となっている図書館。みなさんは、従来のイメージを覆すような新しいタイプの図書館が各地に誕生しているのをご存じだろうか。例えば「東京都北区立中央図書館」。こちらは、1919年に建設された赤レンガ倉庫(旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟)を一部利用して、2008年に開館した図書館だ。ユニバーサルデザインを取り入れた館内にはカフェも併設しており、多くの利用者でにぎわっている。
そこでここでは、全国のユニークでちょっとオシャレな図書館をいくつかご紹介したい。
■長崎市立図書館
ガラス張りの外観は〝開かれた図書館〟を、レンガ調のタイルは〝歴史ある長崎らしさ〟を、それぞれイメージして2008年に開館した図書館。館内の一角にはステンドグラスも設えられ、より長崎らしさを感じさせる。屋上庭園や緑化のための壁面ルーバー、太陽光発電などの環境に配慮した各設備も充実。
■武蔵野美術大学図書館
〝美術館機能と図書館機能の一体的な展開〟というテーマで2010年に建てられた、美術大らしい図書館。新しい時代の大学図書館を目指してICT技術を積極的に導入し、〝ブックタッチ〟などの「ユビキタスライブラリー」機能や、「ラーニング・コモンズ」の環境を整えている。
■国際教養大学図書館
授業はすべて英語で行われ、ほぼ100%という驚異的な就職率を誇る注目の大学「国際教養大学」の図書館。在学生と教職員スタッフは、24時間、365日図書館を利用することができる(一般の方の利用時間はこちら)。
ではここで、上記の国際教養大学の図書館について広報課にお話を聞いてみたのでご紹介しよう。
また、図書館のデザインについては次のようにお答えいただいた。
今回ご紹介したのはほんの一部。みなさんの住んでいる地域にはどんな図書館があるのだろうか。たまには散歩がてら、訪れてみてはいかがだろうか。