「自分が今までやってないことをやってみたいなと思って、(中略)対談形式の人との対話というか、話をやってみたいな、と」
5月29日、オフィシャルウェブサイト『en-zine』で公開された映像の中で、B’zのボーカル・稲葉浩志(49才)はそう語った。
人見知りが激しく、人の話を聞かず、トークは苦手。おまけに友達が少ないと公言する稲葉にとって、大きなチャレンジとなったが、その第1回のゲストはなんと福山雅治(45才)。長らく日本の音楽シーンを牽引してきたふたりをつなげたものとは?
長崎県出身の福山は、バンドデビューを目指して18才のときに上京。翌1988年、オーディションに合格し俳優としての活動をスタートさせると、2年後に、『追憶の雨の中』で念願の歌手デビューを果たした。
一方、岡山県出身の稲葉は、松本孝弘(53才)とB’zを結成し、『だからその手を離して』で、1988年にデビューを飾っている。
「偶然にも同じ年に芸能界に足を踏み入れたふたりですが、音楽番組などで顔を合わせることはあっても、共演することはありませんでした。プライベートなつきあいも、ほとんどなかったようです」(音楽関係者)
今回、そんなふたりを結びつけたのは、共通の趣味である格闘技だった。
「ハードなライブをこなすため、日常的にトレーニングをしている稲葉さんは、筋トレ好きが高じて格闘技の観戦にもよく出かけていました。その会場で、同じく格闘技ファンで、筋トレマニアでもある福山さんと会ったことが、今回の対談につながったようです」(前出・音楽関係者)
今から14年ほど前、ともに出演した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の舞台裏で、好きな格闘家の話をしたことがあったという。
短い会話だったが、その時のやりとりをお互い覚えており、稲葉の「格闘技の対談を福山さんと」という熱いラブコールに、初のメディア共演という形で福山が応えたのだった。
福山が「小学校のころ空手をやっていた」と言うと、稲葉も「プロレスごっこはやってましたね」と笑いながら返す。この“BIG”な対談の様子は、前述したサイトで見ることができるが、約1時間のうちほとんどがディープな格闘技トークだった。
※女性セブン2014年6月19日号