住まいの雑学
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2012年10月13日 (土)

外周がマラソンコースとしても人気の皇居。実は天皇家の「仮住まい」?

外周がマラソンコースとしても人気の皇居。実は天皇家の「仮住まい」?
Photo: iStockphoto / thinkstock

10月13日は「引っ越しの日」。1868年のこの日に、明治天皇が江戸城(現在の皇居)に入城したことにちなんで、引越専門協同組合連合会関東ブロック会が1989年に制定したという。

最近は人気のマラソンコースにもなっていたりと、何かと話題となる皇居だが、実は現在の皇居は仮住まいであることをご存じだろうか? 宮内庁のサイトには、皇居について以下の説明がある。

「徳川幕府の居城(江戸城)であったものが、明治元年に皇居となり、明治21年以来、宮城と称されていましたが、昭和23年、宮城の名称が廃止されて、皇居と呼ばれるようになりました」

またWikipediaによれば、江戸時代には皇居はまだ京都にあったという。それが明治維新後に東京へ行幸(天皇が外出すること)した後に留守状態になり、その後、首都機能が東京に移った際も明確な遷都の法令が発せられなかったため、現在の皇居を仮住まいと考える見方があるのだ。

ちなみに、京都にあった元の皇居は「京都御所」として現在も残されている。しかし明治以降、京都御所に近代的居住機能が付加されることはなかったらしく、平安時代の様式を伝える文化財になっている。

また災害時の首都機能代替案のひとつとして、皇室の居住を京都が受け入れるといった案もあるらしい。関東大震災や東海大震災といった大型地震の発生確立が70%とも80%とも言われている昨今。こうした都市伝説のような話もあながち噂レベルではないだろう。もしかしたら、やがて皇室が再び京都へ戻る日がくるかもしれない。

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