東京都江東区にある富岡八幡宮の例祭として毎年8月15日を中心に行われる『深川八幡祭り』。別名“水掛け祭り”と呼ばれ、本祭りの今年は御鳳輦(ごほうれん)(※)が神社の氏子となっている地域内を渡御(とぎょ)する神幸祭が8月16日(土)に、各町の神輿53基が一斉に渡御する神輿連合渡御が17日(日)に行われる。
※屋形の上に金銅の鳳凰(ほうおう)を飾った神輿のこと
そこで富岡八幡宮の権禰宜(ごんねぎ)である松木さんに、深川八幡祭りについていろいろお話を伺った。まずこの『深川八幡祭り』はいつから始まったのだろうか?
次に、どんな特徴があるお祭りなのか聞いてみた。
「わっしょい」という掛け声は、みんなで力を合わせて「和」を背負う(しょう)という意味から来ていて、みんなで声をそろえて「わっしょい」と元気に掛け声をかけると足並みがそろい、長い道中も担ぎきることができると言われている。
全体の気分が盛り上がってきたところを見計らって拍子木がテンポを刻み「わっしょい」の合間に「ちょいさ」「おりゃさ」「よいさ」などの合いの手が入り、観衆も一体となり盛り上がる様子は、夏の風物詩となっている。ところで、担ぎ手にかける水はどのように準備するのだろうか?
参加者も迫力に圧倒される水掛けは、深川八幡祭りの楽しめるポイントのひとつだ。約370年の歴史があり、江戸の粋を今に伝える深川八幡祭り。わっしょいの掛け声と水掛けが、夏の暑さを忘れさせてくれそうだ。