――七五三にまつわるタブーって、何かありますか?
七五三にはタブーはありません。ただ、マナーはあります。例えば服装についてなら、あくまで子どもが主役なので、親の服装は派手にならないように、といったことです。
――親御さんの服装にはどんなマナーがあるのでしょうか?
ブラックスーツはセレモニーにはよいですが、七五三の場合は、明るめのカラーがおすすめです。ママの場合、カラーにタブーはありませんが、もしブラックスーツを着る場合は中に着るブラウスは白やピンクなど、明るめのカラーやフリルがついたものにして華やかさを出すとよいでしょう。アクセサリーもコサージュや、ビジューのネックレスなどをつけるとよいと思います
――なるほど、派手さを抑えて、かつ華やかさも演出するのがいいんですね。ではお父さんの場合は?
パパのネクタイも明るめのものにしてみましょう。それでも、例えば有名デザイナーの服にブランド物のバッグ、披露宴のゲスト風ドレスというように、両親の服装が子どもよりも勝ってしまうことのないように。どちらが主役? ということのないように心がけましょう
――特にタブーはないけど、気をつけたいポイントはあるということですね。次に、お参りする際にも決まりがあるのでしょうか?
近所の神社だと、普段着でお参りに行く親がいますが、これもかえって目立ちます。マナー違反とははっきり言えませんが大事なセレモニーですので、きちんと正装するべきです。
お参りの後の食事会でも、特に食べないほうがよいもの、避けるべきものなどはありません
――子どもの喜ぶメニューでお祝いしてあげるとよさそうですね。最後に、お祝いをあげる間柄で、気をつけるべきタブーはありますか?
こちらもタブーは特にありません。一般的にお祝いを現金で贈る場合が多いですが、品物で贈る場合は、前もって七五三で使う必要なものを贈るのがよいでしょう。あらかじめどのようなものが必要か聞いてみるのをおすすめします。
また、親戚の場合は、お互いの家庭に子どもがいると「お互い様にしよう!」とお祝いをしない場合もあります。各家庭でのしきたり、約束があるので、一方的にお祝いをこちらから贈るのではなく、よく話し合うことも大切ですね
おおむね七五三にタブーはないが、マナーはあるということ。記憶に残る素敵な記念日になるよう、マナーに気をつけてお祝いしたいものだ。