住み替えを考えたとき、住み心地のいい街を探したい気持ちは誰もが同じのはず。いざ候補となったエリアや街の環境、雰囲気は気になるところだ。そこで今回は、街並みをつくりだすファクターのひとつ、街路樹に着目。日本では6世紀の後半には街路樹が植えられるようになったが、現在よく目にするイチョウなどが植えられるようになったのは明治40年ごろからだそうだ。
そんな街路樹だが、誰がどのようにして植える木を選んでいるのだろう? そこで、渋谷区の街路樹の選定を行っている、渋谷区役所土木清掃部道路課の米山さんに、選定基準についてお話を聞いてみた。
つまり街路樹の選定について、自治体のガイドラインが存在しないということ。その代わり、住民の意見を基準に木を選んでいるようだ。住民たちの意見がバラバラになってしまうことはないのだろうか?
なるほど、もともとその場所に住んでいる方の意見が尊重されるようだ。また、米山さんに選定する際に住民の方々へアドバイスしていることを教えてもらった。
見た目だけでなく、管理やその効果に基づいて選ばれているということが分かった。街路樹は景観の向上はもちろん、道路の騒音対策や大気の浄化という役割も担っている。住む土地を選ぶとき、街路樹がつくりだす街並みにも目を向けてみるのはいかがだろうか。