芸能

低視聴率 TBSは半沢病、フジはキャスティングありきで失敗

 長らく“万年4位”だったテレビ朝日は、挑戦的で独自性の高い番組作りに取り組み、昨年民放ナンバーワンの視聴率を達成したのもつかの間、今年4月、『相棒』など刑事ものに頼りすぎた編成があだとなり、また4位に逆戻りした。

 テレ朝が“相棒病”ならTBSは“半沢病”に罹っているようだ。

「昨年大ヒットした『半沢直樹』の手法を踏襲した『ルーズヴェルト・ゲーム』は上層部の意向というよりも、半沢をヒットさせた演出の福澤克雄さんの意見が強く反映されている。局内でも“二番煎じ”などといわれていますが、結局はヒット作を生み出した福澤さんに頼るしかない。ヒット作品、ヒットメーカー頼みになってしまっている」(TBS社員)

 フジテレビの低空飛行は相変わらず。月9ドラマとしては珍しい“非恋愛系”で挑んだ『極悪がんぼ』だが、初回から7話までの平均視聴率は10.4%と、同枠の過去最低視聴率を記録した。7話は8.6%と下降線をたどっているだけに、さらなるワースト記録の更新は確実な情勢だ。香取慎吾主演の『スモーキングガン』に至っては5%台と惨憺たるありさま。フジテレビ社員が吐き捨てる。

「キャスティングありきのドラマ作りから全然抜け出せていない。大手の事務所から“このタレントを起用してくれ”といわれたら断われない。先にキャストを決めて、そのあとにストーリーを決める。いい脚本や原作でドラマを作ろうという気がないんです。亀山(千広)社長もこうした“悪しき文化”を断ち切れていない」

※週刊ポスト2014年6月13日号

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