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2012年10月27日 (土)

下北沢、代官山…。タダものじゃない“最新オシャレ本屋”が続々登場!

下北沢、代官山…。タダものじゃない“最新オシャレ本屋”が続々登場!

10月27日は文字・活字文化の日。毎年この日からスタートする『読書週間』にちなんで提唱されている記念日だ。読書週間とは、まだ戦争の傷跡が色濃く残っていた昭和22年、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と、出版社や書店、公共図書館などが中心となり立ち上げたもの。10月27日~11月9日の期間中は、図書館での読み聞かせイベントなど、読書にまつわるさまざまな行事が全国各地で開催される。

ところでここ最近、私たちの読書ライフを支える“本屋さん”が、ずいぶんとオシャレに、カジュアルになってきているのをご存じだろうか。

今年7月、下北沢にオープンした本屋『B&B』もその一つ。まるで一見、アンティークショップのような雰囲気のこちらの店内には、なんとビールサーバーを備えたバーカウンターが設置されており、お客さんはビールを飲みながら、ほろ酔い気分で本を選ぶことができる。また“文脈棚”と名付けられた本棚には、著者や大きなジャンル別に並べたものではく、“イタリア”や“米”など、一つの具体的なテーマのもとに選ばれた本や雑貨がズラリ。興味のベクトルがピタリと合えば、一つのテーマをどんどん追求できるというわけ。

では、なぜこうしたちょっとユニークな本屋を始めようと思ったのだろうか。B&Bの店長にお話を伺った。

「実は、B&Bという店名は、Book & Beerという意味。この店のオーナーが好きなものをすべて合わせたら、こうなりました。本もビールも両方好きなので、どっちも提供しちゃおうって(笑)。そんなうちのコンセプトは、“毎日発見がある店”。お客さんには、常に新しい何かを感じて頂きたいので、本棚の位置は日々変えています。それに、さまざまな著名人を招いてのトークイベントも毎日欠かさず開催しているんです」

ちなみに、店内の本棚や椅子などの家具もそのまま販売しているそう。なるほど、これはかなり楽しめそうだ。実際にお店を訪れるお客さんの反応も気になるところ。

「『ずっと探してた本、読みたかった本に出合えた』という感想をいただくことが多いです。新刊書が中心に置かれる一般的な本屋さんと違って、うちは自分たちがいいと思ったものだけを仕入れて並べている。本が好きな人たちにとって、きっとすごく居心地のいい場所だと思います」

待ち合わせの合間などに、気軽に訪れてみてほしいという店長。自分のお気に入りの本棚を見つけに、ぜひ足を運んでみよう。

またその他にも、注目の本屋は続々と登場している。

2011年12月にオープンした『代官山 蔦屋書店』も、本屋という枠にとらわれない次世代型の書店。旅の予約ができるトラベルカウンターや、子どもが遊べる遊戯スペースなどを完備。週末ともなると、カップルや家族連れといった多くの人でにぎわいをみせている。

さらに、南青山には、「“旅”をキーワードに様々な書籍や雑貨を集めた本屋」というコンセプトの、『BOOK 246』も。ガイドブックから地図、アンティークグッズなど、様々なアイテムを販売している。

本が魅せてくれる世界観を、とことん掘り下げることのできる、最新ブックストア。興味の赴くままに、のんびりと時間を費やしてみては?

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