8月2日@赤坂 BLITZ

8月2日@赤坂 BLITZ

jealkb、イリュージョンも披露!全国
ツアーファイナルを赤坂BLITZで開催

8月2日にjealkbが赤坂BLITZで、全国ツアー『JEALKB PARADE TOUR 2014 海より山より夏ジュアル』のファイナルを開催。これまでのライブよりさらにエンターテインメント性の高いライブで観客を熱狂させた。
8月2日にjealkb が赤坂 BLITZ にて、全国ツアー『JEALKB PARADE TOUR 2014 海より山より夏ジュアル』のファイナルを行った。

このツアーは、6月 25 日にリリースされたニューアルバム『ジュアルケービーのコレ買わなくていーんでライブに来て下さい w』を引っ提げ、埼玉HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3 を皮切りに、愛知、神奈川、大阪、福岡とまわり、6ヵ所目に置かれた東京・赤坂 BLITZ での公演をファイナルとしていたのである。

これまで、ツアータイトルには多く“薔薇"という文字が用いられてきたり(※『崖淵薔薇ノ背水』や『丞昇薔薇ノ気流』など)、衣装やヴィジュアル面も黒や赤を基調とし、あくまでも“ヴィジュアル系であること"を強く意識し、楽曲面もダークでヘヴィな楽曲たちをメインとしてきた jealkb であったが(※jealkb というバンド名もヴィジュアル系を逆さに読ませるというギミックが隠されているほど)、今作『ジュアルケービーのコレ買わなくていーんでライブに来て下さい w』では、ヴィジュアル系を基盤としてきた jealkb らしくもあるが、そこだけに止まること無く、様々な音楽ジャンルを自らの音に取り入れた新たな jealkb のアプローチを感じた楽曲たちが集まっていたモノだった。

そして彼らは、楽曲の間口を広げたこのタイミングで、ヴィジュアル面のイメージやツアータイトルにも変化を付けたのである。そこには、【これからも jealkb はヴィジュアル系バンドで在り続けるが、そこから少し幅を広げて、“パーティーバンド"になっていこう(haderu 談)】という意図があったのだ。撃ロックなバンド達との対バンや、ガガガSP、Shinnosuke(SOUL'd OUT)、JIN(High speed boys / GReeeeN プロデューサー)、寺岡呼人、所ジョージ、前山田健一(ヒャダイン)というアーティストに書き下ろしてもらった前アルバムの『V?』など、様々な挑戦を繰り返してきた彼らは、ここにきて、さらに振り幅を広げ、“音楽を楽しめるバンドになること"を、次なる目標に掲げたのである。それは、あくまでもヴィジュアル系からの脱皮という訳ではなく、バンドの進化を示すモノだと言う。2005 年の結成以来、ヴィジュアル系というシーンに敬意を持ち、ここに至まで如何なる時もヴィジュアル系にこだわり、その精神を貫き通し、jealkb らしいと呼ばれる個性をヴィジュアルシーンの中で築き上げてきたからこそ出来たステップアップ。貫いてきた今だからこそ踏み出すことが出来た、【jealkb らしいヴィジュアル系の表現の仕方】なのである。

ファイナルであった8月2日の赤坂 BLITZ。彼らは、『JEALKB PARADE TOUR 2014 海より山より夏ジュアル』と名付けられたそのライヴで、さらにエンターテイメント性を高めたパーティなライヴを魅せてくれたのだった。この日の揃いの衣装は爽やかなブルーを基調としたナポレオンジャケット。haderu はブルーのティアドロップ、ギターの ediee の衣装の肩には“ラッキス"(※ラッキーの最上級の意味らしい)と名付けられた白い犬のぬいぐるみ、ベースの dunch は天狗のマスク、と、あくまでも【jealkb らしいヴィジュアル系の表現の仕方】で勝負に挑んだ。その始まりは、まさかのイリュージョン。国内はもちろん、ラスベガスなどでも活躍しているという“マヤ・ファミリー(jealkb ネーム=テジナ)"によって、全員がイリュージョンを使った登場でステージに現れたのである。

いままでにない登場シーンと、そのイリュージョンの素晴らしさにオーディエンスが感動の声を漏らす中、ライヴは、アルバムの1曲目を飾っていた激しいアッパーチューン「UEGEMIGISSA」からスタートした 。「UEGEMIGISSA」とは、上下左右に躍ってほしいという意味が込められた、“上、下、右、左"を捩ったモノ。これぞまさに haderu 語。EDM を前面に押出した K-POP 的な楽曲は、これまで以上に激しくライヴを盛り上げた。リーダーであり、メインコンポーザーである elsa の楽曲センスは素晴しく、毎回その高いクオリティには驚かされるのだが、この日も jealkb にしか出せない配合の色でライヴを染めあげていったのだった。

“会いたかった? ばぁか。俺たちの方が会いたかったよ!" というお決まりの haderu の台詞に応えるオーディエンス。彼はこの日、そこから決意表明ともとれる言葉を発した。

「このツアーをまわって、新たな jealkb を届けてきて、今日、ファイナルを迎えることができました! 魅せたかったモノがやっと見せられました! イリュージョン! jealkb は、こんなことをやっていきたいんです! 音楽と何かを融合させた新しい一歩が今、始まりました!」(haderu)

この日のライヴは、そんな haderu の言葉を具現化したモノだった。 大きく振り幅を広げた彼らの楽曲は、既存の曲たちとの相性も実に良く、邦楽要素たっぷりな魅力を放つ歌モノである「恋心」と新曲「雨と酒」の流れや、ラテンとゴシックと和テイストを感じさせる異色曲「瞳・華」と並べて届けられた「徘徊リリス」の流れも、双方の楽曲の魅力をさらに引き出すものであったのがとても印象的だった。「徘徊リリス」ではバックにダンサーを入れ、haderu と振り付け先導師である hideki に加わえ ediee もダンスをしながらギターをプレイするという新たな魅せ方を用いた場面もあり、ediee がメインボーカルを務める「マラチータ」から「恋する日曜日」「虚無感狂想曲」と繋がれたポップゾーンでも、jealkb というバンドに厚みを持たせる結果を生み出していたのである。アンコールではhaderu と hideki がイリュージョンに挑戦し、オーディエンスをさらに楽しませる場面もあった。

そして、彼らはライヴの最後にこの先に控える予定を告知。10月2 日3日に、恒例のランキングライヴ『四十薔薇ノ推曲 2014』を新宿ReNYで2DAYS開催することを発表し、11 月にはファンクラブ旅行が決定したことも告げ、さらに結束を固め、結成当初からの目標である“武道館ライヴ"に向け、さらに意識を高めていくことを誓ったのだった。

Writer 武市尚子
Photo 千田俊明
8月2日@赤坂 BLITZ
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OKMusic編集部

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