住まいの雑学
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榎並 紀行(やじろべえ)
2012年8月9日 (木)

食材保存テク&管理ツールで、冷蔵庫内のカオス化を防ぐ!

食生活の9割を外食とコンビニ弁当に依存している筆者。節約と健康を考え自炊を試みたこともあるが、その度に3日で挫折するというループを繰り返してきた。ぼくの場合、特に悩ましいのが食材をすぐに腐らせてしまうという悪癖。食材の管理が苦手だから冷蔵庫は常にパンパン。冷蔵庫の奥深くで数カ月にわたり放置プレイされた野菜が、ナゾの黒い塊となって発掘されることもしばしばだ。
エコの時代にこれではイカン、というわけで食材管理の方法を見直してみることにした。

そもそも、今までの保管方法は正しいのか?

ぼくらのような自炊ビギナーは、余った食材はとりあえず冷蔵庫にぶちこんでしまいがち。だが、食材によっては冷蔵庫に入れなくていいもの、入れないほうがむしろ長持ちするものもあるようだ。主婦や日常的に料理をする人にとっては常識かもしれないが、まずは冷蔵庫に入れて保管すべきもの、冷蔵庫以外で保管すべきものを分類してみた。

【冷蔵庫に入れて保管する野菜・果物】
キャベツ、アスパラガス、ほうれん草・小松菜などの青菜、トマト、なす、キュウリ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、セロリ、ニラ、西洋カボチャ、ズッキーニ、さくらんぼ、ぶどう、ブルーベリー、いちご、など

【冷蔵庫以外で保管する野菜・果物】※使いかけを除く
たまねぎ、ジャガイモ、カボチャ、サツマイモ、サトイモ、山芋、にんにく、グレープフルーツ、レモン、ライム、マンゴー、オレンジ、パイナップル、メロン、など

冷蔵庫保存の場合はエチレンガスに注意

冷蔵庫保管の場合、やっかいなのが「エチレンガス」。野菜や果物から発せられるガスで、傷みや臭いのもとになる。特にエチレンガスを多く発生させるリンゴ、もも、メロンなどは、周囲の食材をも巻き込んで傷みを促進させてしまうため保存方法にはより気を使う必要がある。少々めんどうだが、これらの果物はひとつずつ保存袋に入れ、ほかの食材とは隔離したほうがいいようだ。その他、食材を長持ちさせるテクニックとしては…

・乾燥しやすい青菜類は霧吹きで軽く濡らした新聞紙で包む
・芯の部分から腐っていくキャベツやレタスは芯を手でくり抜いてからラップに包む
・カボチャも腐りやすい種の部分を取り除いてからラップに包む
・縦に伸びるアスパラガスなどの野菜は、牛乳パックなどを利用し立てて保存

などがある。まずは、冷凍するもの、しないものを仕分けて冷蔵庫をスリム化。空いたスペースを使って野菜ごとに保管場所を区切ったり、然るべき向きに保存したりすれば、より食材を長持ちさせることができるだろう。

■冷蔵庫管理アプリ&ホワイトボードで管理してみた

冷蔵庫の中を見直したら、次は管理の仕方を考えてみよう。

スマホユーザーなら冷蔵庫の中身を簡単に管理できるアプリを使うのが便利だ。例えばAndroid用アプリ「冷蔵庫チェッカー」は冷蔵庫に入れた食品の種類、入れた日、経過日数などを表示。食材ごとに設定可能なタイマー機能を使えば、経過日数の“危険ゾーン”を自らに警告することもできるため管理がしやすい。加えて、CookPadなどと連動したレシピ検索機能も付いているため、あまりものの食材を使い切る参考になる。似たようなアプリはiPhoneにもあるので、使い勝手のいいものを探してみよう。

もしスマホをお持ちでなければ、ホワイトボードを使ったアナログ管理法がお手軽だ。やり方はいたって簡単。100均の小さなホワイトボードを冷蔵庫の扉に吊るし、購入した日ごとに食材を書き出す。食材の横に冷蔵庫に入れた日からの賞味期限を書き、期限が迫ったら警告の目印として赤いマグネットを付けるだけ。

食材保存テク&管理ツールで、冷蔵庫内のカオス化を防ぐ!

単純だが、早めに処理するべき食材が一目で分かるので便利だ

実際にこれらのテクニック&ツールを使ってみたところ、少なくともこれまでのように冷蔵庫内がカオス化したり、食材を使い切れずに腐らせたりすることはなくなった。冷蔵庫が常に整理整頓できていれば料理へのモチベーションも上がろうというもの。これを機に、料理男子の道を究めたいと思います。

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