部屋を借りたら猫が付いてくる!? 話題の「猫付きマンション」とは

公開日:

賃貸物件に住みながら、猫と一緒に暮らしてみたい……。そんな憧れを実現させてくれる「猫付きマンション」が、最近、じわじわと話題になっている。

仕事が終わって部屋に帰ると、かわいい猫が待っていてくれる……。そんな生活、送ってみたい!

仕事が終わって部屋に帰ると、かわいい猫が待っていてくれる……。そんな生活、送ってみたい!

このユニークな取り組みを行っているのは、NPO法人「東京キャットガーディアン」。代表の山本葉子さんに詳しい話を伺った。

「東京キャットガーディアンは、猫の殺処分ゼロを目指すためさまざまな活動を行っています。保健所や動物愛護センターなどから猫を引取って保護し、飼育希望の方に譲渡する活動がメインですが、その一環として今回の猫付きマンションを始めました。単身赴任中や年齢の問題などの事情で猫を飼うことができない居住者、部屋を貸したい大家さん、また、安全に暮らす場所を必要としている猫。三者にとって大きなメリットのあるプロジェクトなんです」

猫付きマンションに住む場合、居住者は猫を譲り受けるという訳ではないの?

「最終的に譲渡となればベストですが、基本的には部屋の契約期間中、居住者の方に当団体が保護している猫を飼育していただくという形式ですね。なので、猫の食費や医療費など、飼育に関わる費用は居住者の方にご負担いただきます」

入居するには、まず、不動産業者の入居審査があり、その後、猫を預けても問題ないか同団体の面接がある。猫の飼育経験のない人でも、しっかり世話をしてくれると判断してもらえれば、問題ないとのこと。これらの審査を通過したら、保護シェルターのなかから好きな猫を選び、共同生活のスタートとなる。

どんな人たちが猫付きマンションを利用しているの?

「今は8世帯の方が、猫付きマンションで暮らしています。一番長い方で4年以上、同じ猫と共同生活をしていますね。ほかにもルームシェアの方や、単身でお住まいのフルタイム勤務の女性などが利用されています。どの方も、預かりボランティアの域を超えて、猫たちを溺愛してくださっています」

現在、居住希望者や大家さんから問い合わせが殺到中のため、4月から月一度の定期説明会を実施する予定とのこと。今後は、人気のシェアハウスでのプロジェクトも計画だそうだ。

社会貢献に携わりながら、都会の賃貸物件で猫と暮らせる猫付きマンション。憧れの猫との生活を実現させてみてはいかがだろうか。

(波多野友子+ノオト)

リンクをコピー
関連記事関連記事