新緑の季節に始めたい! 初心者のための自転車ツーリング入門

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自転車で走れば、気持ち良いこの季節。でも、ツーリングと聞くと初心者にはハードルが高そうなイメージが……。いえいえ、そんなに構えることはないのです。プロのアドバイスを参考に、自転車ツーリングデビューしちゃいましょう!

爽やかな風の中を思いきり走ったら気持ち良いですよね!

爽やかな風の中を思いきり走ったら気持ち良いですよね!

「ツーリングは装備から入るものではないのです。散歩の延長と考えてもらえれば」と話すのは、自転車旅行専門店「オオマエジムショ」を経営する自転車ジャーナリストの大前仁さん。大前さんにツーリングの魅力を語ってもらった。

「歩くよりも距離が伸ばせることと、車よりも手軽に止まれるという点ですね。たとえば、車は路肩に咲いているきれいな花や景色などを見るために、いちいち駐車場を探したりしなければなりません。その点、自転車は普通の人でも時速15キロ前後なんで、手軽に止まれることができますよね」

最近では、自動車の免許を持たない若者が増えているという。自転車なら、ちょっと頑張れば遠くまで足を伸ばすことができそうだ。

次に、実際にツーリングにいくときの準備をチェックしよう。

服装、装備

・汗をかいてもいい服装
・ウィンドブレーカーなど風を防ぐものを用意する
・スポーツ自転車に乗るなら、ギアがズボンの裾に引っかからないよう裾をバンドなどで留める
・ベル、反射鏡、前方へのライト

「これだけでは不安という人は、自転車に取り付ける専用の水筒やコンパクトなパンク修理セットと携帯用のポンプ。あと、携帯用の工具というのも2000円くらいから手に入るので持っていると安心です。無理に装備にお金をかけるよりも、まずはツーリングに出かけてもらって、それから必要なものを購入していければOKです」

注意点

・自分の健康状態に注意する
・タイヤの空気が入っていること、サドルの高さが自分にあっていること、チェーンに油が差してあることを確認
・天気の状態を事前にチェックする
・道路は「みんなのもの」という意識をもつ。我が物顔で走行してはいけない
・走行中、車に対しては「自転車が走ってますよ」と分かるような形で走る

準備ができたらさっそく出発! といきたいところだが、初心者はどのようなコースを選べばいいのだろうか?
「まったく初めての場合は往復コースを選んでみてはいかがでしょうか。そのとき大切なのが、目的地に達さなくても、疲れを感じたら引き返すこと。無事に帰宅することを第一に考えるようにしましょう」

体力に自信のある人だったら、距離を伸ばして走るのもよし。体力はちょっと……という人は、ゆっくり時間をかけて走るのもよし。自分に見合った走り方を選ぶことが大切なようだ。

まずは難しく考えず、「散歩の延長線」気分で家の近くから走ってみるのがオススメ。安全面には最大限の注意を払って、楽しいサイクリングデビューにしよう。

(ミノシマタカコ+ノオト)

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