「料理が苦手」「仕事が忙しい」……“自炊しない派”の言い分とは?
部屋が汚れれば掃除、服を脱いだら洗濯。一人暮らしを続けていると、必然と自分で家事をこなさなければいけなくなる。そんななかで比較的怠けられる家事が料理のようだ。
コンビニやスーパーへ行けば手軽に弁当が買えるし、帰り道には飲食店が立ち並んでいる。そのような環境で暮らしていると、自炊をする気が起きなくなるのも納得してしまうが、財布への負担も少なくないだろう。では、具体的にはどのような理由で彼、彼女らは自炊を行わなくなったのか? 周囲の「自炊しない派」の男女に、その理由などを語ってもらった。
「自炊は一度もしたことありません。料理が壊滅的に下手なので、わざわざ手間かけてまずい料理作るくらいなら、ちょっとお金をかけてもおいしいものを食べたいじゃないですか。今はルームシェアしている友人の調理姿を横目に、デパ地下で買ったお惣菜を食べる日々です」(27歳・女性・友人と二人暮らし・販売)
「元々は自炊してたんですが、社会人になって仕事が忙しくなると『貴重な時間を調理なんかに割けない!』と、外食派に転じました。今の家にはコンロすらないです。料理はしないといけないとは思うんですけど、外食のラクさには勝てないですよね」(29歳・女性・一人暮らし・出版)
「飲食関係の仕事をしているので、調理場の人たちが作った残り物をもらえるんです。だから家で作る必要がないんですよね。だからといって、この仕事をしていなかったら自炊していたかと言われると分からない。もともと面倒くさがりな性格なので……」(27歳・男性・一人暮らし・サービス)
「一緒に昼ごはんを食べている同僚と、会社近くのお弁当屋さんに通うようになったら、自炊ができなくなりました。そのお店、おいしいうえに安くて、自炊したときの材料費とあまり差がなかったんですよね。そうしたら急に自炊がアホらしく思えてしまいました」(28歳・女性・一人暮らし・販売)
やはりと言うべきか、多くの人が「調理の手間がかからない便利さ」にハマってしまったようだ。また、自炊と比べて金銭的にさほど差がない点も、大きなポイントとなっているようだ。
とはいえ、とくに女性からは「料理の腕を磨かなければ……」との声も多数聞こえた。将来のことを考えると、確かに自炊しておいて損はないだろう。しかし、ここまで外食、中食中心の生活にハマってしまっては、抜け出すのも相当難しいかもしれない。
(松本まゆげ+ノオト)
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