Kyoko Shimbun 2013.11.12 News

政府、「国民ポイント」導入検討 消費増税還元 これは嘘ニュースです

「国民ポイント」広報用ポスター
 政府・与党は11日、来年4月から始まる消費増税8%に伴い、増税分の還元策として商品購入時の金額に応じて一定の「国民ポイント」を付与する「国民ポイントカード(仮)」の導入を検討していることが分かった。ポイント付与には住民基本台帳カード(住基カード)を活用する。

 政府関係者が明らかにした。「国民ポイントカード(仮)」は、住民基本台帳に登録されている国民全てを対象としたもので、ネットショップを含めた国内全ての店舗で使用が可能。ポイントの還元率は5%程度を想定しているが、設定は最大40%を限度に各店舗に任せる。

 今回のポイントカード発行の背景には、来年4月の消費税率引き上げがある。政府では低所得者対策として、生活必需品には軽減税率を適用するとしてきたが、実際には「2015年10月の10%引き上げ時に導入を目指す」ことで合意したのみで、いまだ対象となる商品も決まっておらず、事実上棚上げになっているのが現状だ。

 低所得者対策について、財務省を中心に検討した結果、軽減税率を中止する代わりにポイント還元で対応するという意見が浮上。ポイントの付与に関しては、「IT時代の電子政府実現」と鳴り物入りで始めたものの、大して活用されていない住基カードを流用することで早期実現が目指せるという。

 また、昨今Tポイントやクレジット会社が独自に提供するポイント、マイル、円天、ガバスなど、運営会社ごとに異なるポイントを全て「国民ポイント」として集約させることも検討している(ただし、国民ポイントを民間会社のポイントに変換することはできない)。

 国民ポイントは現金や商品券に交換することもできないが、その代わりにさまざまな景品を用意しており、歴代首相の似顔絵入り湯飲みや、議員バッジのレプリカ、「国会内で牛重を食べるツアー」への参加権、安倍首相との握手会参加権、園遊会参加権(上奏不可)など、ポイントに応じたサービスを提供する。

 さらに検討会では毎年のカードの利用実績に合わせ、利用者を「名誉国民」「国民」「非国民」としてランク付けする案も挙がっている。素案では年2千万円以上の消費活動に貢献した名誉国民には国政選挙時に1人2票投じる権利を与える一方、ポイントをためる意志がない非国民からは逆に選挙権を剥奪するとしている。

 今回の「国民ポイントカード」案について、消費活動に詳しい京都大学経営学部の坂本義太夫教授(HOPカード論)は「そんなことより、まずはTポイントとPontaとnanacoを統一してほしい。いったい何枚ポイントカードを持たせたら気が済むのか」と怒りをあらわにした。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード
Remaining:
虚構新聞社の執筆・取材活動を支援したいと思っていただけましたら、サポートをお願いします。いただいたサポートは記事執筆の活動費として使わせていただきます。

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>ポイント&カードお得技ベストセレクション

 一家に一冊! クレジットカードからマイルまでポイントの裏ワザ大全集

社主ピックアップ

ハクメイとミコチ
ハクメイとミコチ。緑深き森で暮らしている、小さなふたりの女の子。木の洞(うろ)に家を造ったり、葉っぱを傘にしたり、昆虫や鳥の背に乗ったり……身長9センチメートルなら、そんな事も出来るのです。そーっと覗いてみませんか? 穏やかで愉快で、とびきり愛らしいその生活を。
いたいお姉さんは好きですか?
彼氏イナイ歴=年齢のOL・板井栞(26歳)は無気力そうな見た目に反して実はモテたくて仕方ない。無駄にこまめな情報収集、果敢に挑戦。しかし持ち前の無器用さとイタさ加減により毎度残念な結果に…残念だけど愛おしい独身OLの日常生活!

政治

人気記事ランキング

今月の一冊

ぼくらはみんな*んでいる

ぼくらはゾンビになって、生きる目的を見つける--。10数年前、死後まれにゾンビ化してしまう未知のウイルスが突如世界に蔓延した--。死んだけど普通に動いている。ゾンビといっても、ただそれだけ。そんな世界で、人々はそのウイルスと共存しながら今日も生活をしている--。女子高生の杏野春実、ブラック企業に勤める砥山紘一、冷めきった夫婦生活を過ごす合川夫妻……そんなゾンビになった人達の“生きる”を描くオムニバスドラマ開幕!

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ