普天間移設に「見通し」 山口・岩国市長が認識


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
佐喜真淳宜野湾市長(右)にKC130空中給油機の移駐などについて説明する福田良彦岩国市長=22日、宜野湾市役所

 【宜野湾】山口県岩国市の福田良彦市長は22日、宜野湾市役所を訪れ、岩国への米軍厚木基地(神奈川県)からの空母艦載機受け入れについて、米軍普天間飛行場返還・移設問題の見通しがつくことが前提だとしていた件を問われ「普天間の見通しが立っていないという状況ではない」との認識を示した。佐喜真淳宜野湾市長との面談後、記者団に対し答えた。

 福田氏は2017年度をめどに予定される厚木からの艦載機59機の受け入れ条件に、治安・騒音対策のほか、普天間問題の進展を挙げていた。佐喜真氏との面談では、福田氏が米軍KC130空中給油機の普天間から岩国への移駐や、那覇-岩国間の航空便就航を報告。両氏は就航を契機とした宜野湾と岩国の観光、経済交流などについて意見交換した。
 福田氏は「沖縄の負担軽減のみならず安全保障政策の議論、環境づくりを岩国市としても発信していきたい」とも述べた。
 福田氏は同日、県庁で安慶田光男副知事とも面談した。安慶田氏は「岩国市には普天間飛行場の負担軽減で理解していただき、KC130を受け入れてもらっており、感謝申し上げる」と謝意を述べた。