植栽は、建築物の雰囲気づくりにもつながる。ひと昔前には、ビワやモモといった食用の実がなる木や、土砂崩壊を食い止める根の深い木が好まれて植えられていたそうだ。
では現在の住居では、どのような目的でどのような木が植えられているのか。そこで、マンションと一戸建ての植栽の事情をご紹介しよう。まずは、大成有楽不動産の小林さんにマンションの植栽についてうかがってみた。
大成有楽不動産のマンションブランド『オーベル』のデザインコンセプトでは、流行に左右されない上質な雰囲気を重視しているという。
マンションの植樹は、四季を楽しめるような細やかなデザインがなされているようだ。一方、建て売り住宅の場合はどうだろうか。大成建設ハウジングの島田さんが事情をお話ししてくださった。
家庭菜園をやるもよし、趣味・好みを反映させた植栽にするもよし、と戸建てならではの楽しみが増えそう。
現代の植栽は、理想的な景観と実利のバランスをとり、デザインしている模様がうかがえた。住空間にどんな植栽を植えるか、どんな雰囲気を思い描くかは、日々の生活の豊かさにつながる意外と重要な要素かもしれない。