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WEAVER、ベスト盤を引っさげての全国
ツアーで新たなる旅路へ出航!

半年間の英国・ロンドン留学を終えて帰国したWEAVERの1年半ぶりとなる全国ツアー「WEAVER“ID"TOUR 2014『Leading Ship』」が、9月13日(土)の福岡国際会議場メインホールを皮切りに、翌14日(日)にはソールドアウトとなった広島クラブクアトロで幕を開けた。
ギターレスのピアノトリオとしてのデビューから5年の節目。6月にリリースした初のベストアルバム『ID』を引っさげての集大成的なツアーであり、同時に各地のファンに直接帰国を伝える場ともなる。会場に満ちる緊張感と期待とが入り交じった空気をゆっくりと昂揚に導くように、静かな旋律と共に幕を開けたこの夜。まさに集大成と新境地の交差点とでも言うべき中、洋楽志向の楽曲センスとJ-POPのど真ん中を闊歩するようなポピュラリティの高いメロディーで多くのリスナーを魅了してきたWEAVERは、これまでのバンドの歩みや道のりを深く感じさせ、さらに新しい音作りでオーディエンスを魅せたいという気概を随所に見せてくれた。

ベスト盤にも収録されている「僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」や、最新シングル「こっちを向いてよ」などの代表曲を中心とした贅沢なセットリストに、イントロが鳴った瞬間から歓声が上がり、ハンズクラップが起こることもしばしば。抜群のアッパー感と煌めきで、アグレッシヴなステージを展開していく。「デビューしてから半年もライヴをしなかったのは初めてだったから…この景色を見たかった!」と、ホールを埋める観客を見渡し、開口一番に言ったのは杉本雄治(Vo、Pf)。奥野翔太(Ba、Cho)、河邉徹(Dr、Cho)からも「やっぱりライヴっていいね」としみじみとした言葉が続く。アットホームな雰囲気にファンと作り上げてきた信頼関係の深さが表われていた。

中盤では、新たなサウンドアプローチや手法でWEAVERというバンドの今後の可能性を示唆する場面も。時にメロウに、時にハードに、躍動感あふれる鍵盤と、うねり歌うベース、実直なドラムス。歌、メロディーを中心にした絶妙なバンドアンサンブルをみるみる昂らせ、鮮やかにオーディエンスを牽引していった。美しい旋律はより美しく、激しいビートはなお激しく、楽曲それぞれの陰影を濃く映し出す演奏のさまがバンドの進化を物語るような、あっという間の2時間だった。

「僕たちの音楽は皆を絶対に裏切らない。これからも音楽の力を届けられるようその手を引っ張っていってあげるから……どうか僕たちについてきてください!」。杉本の力強い言葉と共に留学中に作られたという新曲も披露されたエンディング。WEAVERの未来へのビジョンと決意に胸が高鳴る。集まったオーディエンスは皆、この夜そんな歓びも共有できたのではないだろうか。

なお、今回の全国ツアーは全9ヵ所で行なわれ、ファイナルはWEAVERのデビュー日でもある10月21日(火)に東京・渋谷公会堂で開催される。

WEAVER “ID" TOUR 2014 「Leading Sh
ip」

09月21日(日) 宮城 日立システムズホール仙台
09月23日(火) 新潟 りゅーとぴあ劇場
09月27日(土) 大阪 オリックス劇場
10月04日(土) 香川 高松 オリーブホール
10月09日(木) 愛知 名古屋市公会堂 大ホール
10月19日(日) 北海道 札幌ペニーレーン24
10月21日(火) 東京 渋谷公会堂
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OKMusic編集部

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