子供たちを魅了し、時代を象徴する存在となった文具。1985年に発売された、恐竜型キャラクター文具「ポケットザウルス」はオリジナルの恐竜キャラクターが文具に形を変えるアイデアが受け、初年度でなんと500万個を販売。
両腕をパカッと広げるとハサミに変身する「チョキラノドン」、尻尾のキャップを取ると消しゴムが出てくる「ケシテモドン」、口からメジャーが飛び出す「ステゴメジャラス」などラインアップは豊富だった。
「一見すると単なるオモチャにしか見えなかった。特に、ハサミのチョキラノドン。授業中、『なんだそれは』と怒った先生に、『ハサミですよぉ~』とやり返して驚かせたのが嬉しかった」(30代男性)
あまりの人気ぶりに、キャラクターを生かしたファミコン用ゲームソフト『ポケットザウルス 十王剣の謎』も1987年に発売されるほどだった。
※週刊ポスト2015年2月13日号