ゆとりある老後の生活を送るには、最低でも3000万円の貯蓄が必要といわれる。しかし、震災の影響もあり、企業の収益悪化が予想され、さらに、電気料金の値上げや増税の可能性もあり、家計のやりくりは今後さらに厳しくなりそうだ。そこで、無理せずに貯蓄できる方法とは?
手元に一定の額が貯まったり、ボーナスでまとまったお金がはいった場合は、定期預金を利用することを考えたい。家庭の状況にもよるが、先取り貯蓄とボーナスを併せて、50万円程度貯まったら定期預金にするのがベター。
定期預金は、一度預けると途中で解約しなければ満期になるまで引き出せない。長期間預けておくことを条件に普通預金よりも金利が高く設定されている。
では、定期預金の預け先を選ぶポイントはどんなところなのか。ファイナンシャルプランナー氏家祥美さんはこう話す。
「利子で選ぶならネット銀行がおすすめです。いまは大手銀行の普通預金の金利は0.02%程度で、1年の定期預金も0.03%程度しかない(ゆうちょ銀行の1年の定期預金は0.04%)。それに対して、ネット銀行なら1年の定期預金で0.35%くらいのものも。キャンペーンなどをうまく利用すれば、もっと金利のいいものもあります」
ただ、預ける期間をどう決めたらいいのかも迷うところ。当然、預ける期間が長いほど金利も高く設定されている。
「いまはゼロ金利といわれるほどの低金利時代。そんなときはあまり長期間預けずに1年にしておくほうがいいですね。金利が上がったときにすぐに預け替えることができますから」(氏家さん)
預けるタイミングとしては、6月はオススメだそう。ボーナスシーズンは、金利優遇キャンペーンなどを行う金融機関が多いからだ。
「それほど高い金利は期待できませんが、普通に預けるよりはお得です。また、銀行によっては、100万円以上預けると金利が高くなる定期預金があるので、そうしたものもチェックしてみてもよいでしょう」(氏家さん)
※女性セブン2011年6月23日号