住まいの雑学
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2013年3月1日 (金)

この季節に知っておきたい、家に花粉を持ち込まないための方法

辛い花粉症の季節。家の中だけでも快適に過ごしたいものです(写真: iStockphoto / thinkstock)
写真: iStockphoto / thinkstock

暦も3月を迎え、ようやく春の足音が聞こえてきた暖かくなるのは嬉しいが、一部の人にとっては、悩ましい季節でもある。そう、そろそろ花粉の本格的な飛散が始まるのだ。
環境省の発表では、今年のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、平成24年春と比較すると、一部の地域を除き全国的に多くなると予測されている。また、例年との比較でも、北海道及び中国地方の一部でやや少なくなるが、他の地方は例年並みか例年よりも多くなると予測されているそうだ。

この春も花粉症の人にとっては辛い時期になってしまいそうだが、外出時はともかく、せめて家の中だけでも安心して過ごしたいものだ。そこでここでは、家に花粉を持ち込まないための方法を、住宅や住まいケア関連のライターとしてAll Aboutなどでもご活躍されている藤原千秋さんに聞いたのでご紹介しよう。

最初に、外出先から帰宅したときの花粉の効果的な除去方法を聞いてみた。

「まずは帰宅したら、玄関前でブラシをかけましょう。そして上着は居室には持ち込まず、玄関内にフックやコートかけを用意して、そこに掛けるようにしてください。さらに可能であれば、玄関に空気清浄機を置くと、より効果的です」

とにかく居住空間に花粉を持ち込まないことが大切なようだ。その為には、外出時に着る衣類にも注意を払う必要があるという。

「ウール地は花粉を絡めやすい素材なので、外出時に着るのはなるべく控えてください。また、ツルツルとした素材、特にレザーなども花粉が付着しやすいので避けましょう。あとは静電気の起こりやすい化学繊維も、花粉を吸い寄せてしまうのでNGです」

また、家庭内でできる花粉対策として、次の点を挙げていただいた。

・洗濯物は外干ししないこと
・普段柔軟剤をかけない人もこの時季はかけておくと静電気が起こりにくく、花粉を吸い寄せにくくなる(部屋干しでも花粉を寄せ付けないため必要)
・加湿(50%目安)すると部屋の空気中の花粉が落ちやすくなる
・掃除機やハタキを避け、水拭き掃除をメインにする
・水拭きの際には、バケツの水に数滴の柔軟剤またはヘアリンスを垂らし行うと静電気が起こりにくくなる
・掃除中にはマスク着用
・「部屋干し」するなら掃除の後が良い

花粉症がひどく辛いからといって、家を密閉してまったく外出しないというワケにもいかない。上記のアドバイスを参考にしながら、少しでも症状を和らげ、ぽかぽかとした春の陽気を満喫していただきたい。

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